前作「プラマイウォーズ」にて初めてアサプロ作品をプレイした自分だが、本作も前作同様に楽しくプレイ出来た。すでにお笑いゲーのブランドとしての地位を確立している通り、大笑いしながらのプレイとなった。期待を裏切らない出来が実に素晴らしい。ゲーム起動直後にブランド名コールとタイトルコールが出演声優の音声で挿入されるが、カーラ(CV:遠野そよぎ)のカタコト日本語のコールには毎回笑わせてもらった。
前作「プラマイウォーズ」にて初めてアサプロ作品をプレイした自分だが、本作も前作同様に楽しくプレイ出来た。すでにお笑いゲーのブランドとしての地位を確立しており、大笑いしながらのプレイとなった。期待を裏切らない出来が実に素晴らしい。
ネット上の評価としては「恋愛0キロメートル」を頂点に右肩下がりになっている状況がうかがえるが、エロゲ界全体の傾向でもあり、その中で一定のクォリティを維持しながらの作品のリリースはさすがだと思えた。
主人公は学園2年生の宗介(そうすけ)であり、どのヒロインも「そうすけさん」「そうすけくん」「そうすけ」と呼んでくれる。全国のそうすけさん、おめでとうございます状態である。
その宗介は父親の再婚により義理の母親・義理の妹(ななる)と3人で海辺の街で暮らしていたが、ある日突然、家庭の事情により実の妹(すず)を引き取って一緒に生活することになった。
そして、宗介や七瑠と同じ学園に通うことになったすずは、宗介たちが在籍する漫画研究部B(通称・B研)に入部することになったが、そこはオタクたちの巣窟であり・・・。
という筋書きである。
七瑠(アイドルアニメオタク)・すず(ハードボイルド、メカアニメオタク)のほか、幼なじみの真帆(格闘ゲーマー)、宗介に一目ぼれして入部した志衣菜センパイ(エロゲ先輩)の4人が正ヒロインであり、部員である茜センパイ(BLセンパイ)と後輩のカーラ(褐色の金髪留学生でコスプレイヤー)はサブヒロインとなる。
このB研はいやに結束が固く(田舎の学校なのでヒマ、とも言う)、部員皆で海の家のアルバイトをして東京のサマコミ(要するに夏のコミックマーケット)に一般参加したり、夏祭りに参加したり、浜辺で花火をしたりと総じて青春しているのである。
そして、サマコミやらアニメやら漫画やらエロゲやらソシャゲからニコ動ツイッターもどきまで登場して2016年当時の時代背景が良くわかるしあがりとなっているために、すでに歳を食っている自分にもわかるパロディーネタ多数で、「置いてきぼり感」もなく快適な仕上がりだった。
一部、シリアスなシーンにも必ずギャグが混じるなどのとにかく笑わそうとするテキストがくどく感じられたり、キャラの服装差分が少ない・必要な立ち絵が無いなどの手抜き感があったところは残念ではあったが、おおむね許容範囲であった。
いわゆる「キャラゲー」の範ちゅうとなる作品に思える。
全体にストーリーは存在するものの、特定キャラの魅力や持っている世界観で引っ張ろうとしており、そこに挿入されるギャグについて行けるかどうかが鍵となる。
恐らく「恋愛0キロメートル」の頃は作品としての面白さの領域がもっと広いかストーリー性が高いなどの理由で評価が高かったと思えるフシがあり、自分もいずれ旧作をプレイして確認してみようと思う。
・立ち絵+CG 16点/20点
・設定(作品世界観) 16点/20点
・シナリオ 16点/20点
・音楽 15点/20点
・声優 18点/20点
●合計81点