脳内彼女から出せなかった男の娘ゲー。と言ってしまって良いのだろうか。シナリオはいつもの脳内彼女節であり、あおぎりぺんた氏の絵柄が変わってもこれはこれで良かった。特筆すべきは女装教師(年増の男の娘)と偽妹を演じる男の娘の登場か。本人たちみずから『男の娘とは女装者である』みたいに開き直っている作品は珍しいと思える。今後の男の娘ゲーに一石を投じるかどうか。女装教師のCVは御苑生メイ。サキ女王様役といい、最近のこの方は振り切っていて良い感じ。
なぜ「脳内彼女」ではなく同人ブランドの「の~すとらいく」からの発売なのかは不明だが、西田氏による「脳内彼女」スタッフへのメッセージとも聞こえる怨み節的なセリフまわしが随所にあって、違う面白さがあった。
下記が特筆すべき天である。
・男の娘の親から生まれた男の娘の登場。しかも年増の教師(さかえセンセイ)
・「お兄ちゃん」というセリフが登場する偽妹シチュエーション(千晴)
・「私たちは所詮、女装した男なのよ」と開き直る男の娘の登場(玲)
廉価版な上に同人作品なので短いが、ストーリーはそれなりにまとまっており、CG30個、Hシーン25個と意外に豊富である。
Hシーンではいつもの「脳内彼女」節が満載なので、過去作品のファン向けと言える出来である。
CVは、さかえセンセイ役の御苑生メイが良かったほか、逢かすみという方が良かった。
この方の出演作品は初めてと思うが、往年の春乃伊吹を思わせるちょっと低めの声にぐっと来てしまった。今後、逢かすみ出演の他作品をチェックしてみる。
「脳内彼女」や「の~すとらいく」が今後どうなってしまうのかはわからないが、新作を引き続き楽しみにしたいと思っている。