ひとことで言うなら肉食系妹ゲー。妹攻め兄受け。特に、黒ロリ三女の沙羅(CV:八ツ橋きなこ)がビジュアルも良く凶悪でいい感じ。ストーリーが笑えるしいつものHシーンもなかなか。主人公の賢一がなかなかの心優しいヘタレ兄貴でいつもの脳内彼女作品である。
ほぼブランド買いするようになった脳内彼女作品であるが、本作も期待を裏切らない出来であった。
あげきちという人の原画が引き続き採用されているが、本作にて初登場のぎうにうという人の絵がなかなかいやらしくて良い。他作品では特にそう思わないんだが、これは塗りの違いなのか。
いつもの脳内彼女のM兄貴向け妹ゲーであり、こっ恥ずかしいセリフのオンパレードで草が生えまくりだった。
本作は、意表を突いたキャラ設定が良かった。
妹ゲーなのに「お姉ちゃんと呼べ」みたいな態度や「お兄様」や元の「兄上」とのギャップが素晴らしかった。
呼び名をちょくちょく変えることで雰囲気が変わるものである、これにはしてやられた。
その設定にストーリー展開が付いて行くのかが心配だったが、ちゃんとまとめられていて見事だった。
ちなみに、一番良かったストーリーが仁葉、二番目は杏莉、三番目は沙羅となる。末妹の咲だけ年齢が下のため、他の3人に比べると特別扱い(要はロリ枠)されていたんじゃないかと思う。
個人的には、仁葉を最後に攻略したほうがすっきり終われた気がする。
共通ルートで明かされているネタだが、仁葉ひとりだけ義妹なので、やはり最後が良いんじゃないかと思う。
気になった点だが、あげきち・ぎうにうの立ち絵が素晴らしいのに対し、CGが途中からどんどん崩れて来ているように感じられたところである。
咲は小さいのにHシーンのCGではほぼオトナに見えていたり、沙羅・仁葉とも別人じゃないかと思えるようなひどいCGが散見された。
台所事情が良くないのは察するが、これはちょっとひどいんじゃないかと思えた。
それにしても、こういうカネを節約した作品ばかり発売していると、ファンの広がりが無くなるというのか、脳内彼女の常連以外は買わなくなるんじゃないかと心配になる。
せっかく面白い作品を作っているのだから、ネタ切れ資金切れにならないうちに次善の策を打って欲しいものである。
たとえばBGMはほとんどが過去作品の使い回しであり、実は無料素材なのかもしれないが、そろそろ一新してもらいたいものである。特に原田知世「時をかける少女」のイントロみたいな旋律の明るいシンセサイザー風のBGMが聞こえた瞬間に笑いが出てしまうのである。いい加減にせーよと思う。
声優としては、次女・杏莉役の藤邑鈴香が良かった。
ちょっと鼻つまった系の発酵した声だが私の好きな種類の声であり、特にHシーンのボイスが往年の「みる」を思わせてくれるのもポイントが高い。私は「みる」が好きだが最近は出演作品が減ったので、個人的に同系列と思える藤邑鈴香も今後は応援して行きたい。
長女・仁葉の渋谷ひめは平常運転。三女・沙羅の八ツ橋きなこは「カミツレ~7の二乗不思議~」の主人公の妹の時は棒だったが、本作ではロリ服の痛い妹のためその棒加減が良いほうに転がった感がある。
四女・咲の相模恋という人は今回初めて声を聞いた。特に可も不可も無く、という印象だった。