タイトル画面の彼岸花にはぎょっとした。鏡に映る姿の変化にも。この作品はなぜこんなにも死生観があふれているのか・・・。主人公とヒロインの『いつ死んでもいい』的な退廃を通り越したヤケクソ感が直接伝わって来てヤバかった。これは陵辱ゲーに分類していいんじゃないかと思う。
夏コミで購入した本作ををクリア。
してやられた感が大きい。大穴だった。2012年の「幼馴染と十年、夏」の時とは違う意味で夏休みの最後を飾った気がする。
リアルに女性と性交の際にうまくいかなかった経験のある男はみんな何がしか思うところがあったに違いない。そんな昔のトラウマなのか笑い話なのかを思い出しながらぼーっとプレイをしていた。
鳥肌が立つような死生観は不思議と鬱よりも明るい。
もうひとつの新作「彼女、甘い彼女」を先にプレイしなくて本当に良かった。
このサークルの作品は「明」と「暗」のふたつに極端に分類される気がする。どうも「暗」ばかりプレイしてしまったようなので、これからは「明」をプレイしなくちゃ。
それにしても、「ちっちゃいアイドルDVDのつくりかた」や「いなかえっち」とシナリオの人が同じなのが信じられない。