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MGNさんのその花びらにくちづけを にゅーじぇね!の長文感想

ユーザー
MGN
ゲーム
その花びらにくちづけを にゅーじぇね!
ブランド
聖ミカエル女子学園
得点
74
参照数
175

一言コメント

同人で一世を風靡してる作品の続編だけど、大もとを知らないのでこの作品だけのプレイである。女の子3組が登場するけど、メインのふたりだけでおなか一杯状態(笑) CV田中理々が良い感じ。椎那天は平常運転。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

椎那天の出演作であり、主題歌も歌っているのでプレイした。
大もとの「その花びらにくちづけを」を知らないで本作だけのプレイであるが、百合ゲーのプレイ経験も浅い自分にとっては、世界観の上品さと登場人物たちの若さゆえの危なっかしさに少しだけドキドキさせてもらった。

メインの葉月&愛実ルートを終えてから他のふた組を攻略できるような作品構成になっており、葉月&愛実ルートで満足した自分にとっては、残る渚&莉菜ルートも君島姉妹ルートもサイドストーリー気分で余裕のプレイで終われたのが良かった。
プレイヤーのお目当てのキャラが葉月&愛実でなかった場合は違う感想になっていたかもしれない。

批評空間のデータ数を見る限りでは、大もとの「その花びらにくちづけを」のラインからは離れた新キャラによる別展開に思えるが、あまり支持されていないのかな?という点は気になった。
私のように源流を知ることなく、本作だけを単独でプレイすると百合ゲーの雰囲気だけはつかめた気分になったが、過去作の登場人物やエピソードが物語上にほぼ登場しない(上の学校で「ベストカップル」が話題になった、程度)ところは、潔いと言っていいのか、それはもう「その花びらにくちづけを」のシリーズではないんじゃないのか、とも思えたのだった。

本作の主人公である葉月(CV田中理々)のキャラデザインが「たぬきそふと」作品に出て来そうな絵柄なところが良かった。
また、MANAが誰なのかは声でバレバレだが、MANAと葉月のHシーンが無かったのは残念だった。
もともとはCV椎那天の声を聞きたくてのプレイだったが、田中理々の声が予想外に良くて実に俺得な作品だった。
OP曲も椎那天&田中理々の歌唱であり、楽曲の良さと相まって、毎回起動時に飛ばすことなく全部見てしまったのが印象に残っている。

過去作をプレイするかどうかは、今後考えてみる。
何と、別作品で気に入っている杏花がメインで出演しているとのことであり、またしても「百合ゲーだから」ではなく「好きな声優が出演しているので」という理由でプレイする日が来るかもしれない。