先達の評価ほどひどくはない、むしろ自分としては適度に面白い作品だった。ただし、Hシーンの数の多さに対してどれも尺が短いので、抜きゲの評価として低いところには同意する。クソゲーをクソゲーとして楽しめる人向けの作品だった。
2014年作品であり、当時良く本作をフルプライスで発売したなとは思うが、Hシーンの数を減らして一回一回の尺を長くしていたら評価は違っていたかもしてない。
相変わらず「クソゲーオブザイヤーエロゲ版」にエントリーされるような作品だが、例によってクソゲーをクソゲーとして楽しめる人向けの作品であった。
百合倉なんとかという人のシナリオは相変わらず自由でつかみどころが無いが、本作に限って言えばおおかたのユーザーの予想を良い意味で裏切っていたと思えた。
特に、本作の設定やあらすじを読む限り、凌辱動画をアップロードする気がマンマンの主人公が最後まで一本も凌辱動画を作成できないとは思わないだろう。
主人公がヒロインたちと結ばれるハッピーエンドはちゃんとあるのに、どれも短いあたりが人を食っているのであった。なにしろ、単に選択肢で特定のヒロインを選んで行ってもすぐに終わってしまい、CG達成度25％などと表示されるのである。
すなわち、ハッピーエンドは本作の主目的から見た場合、おまけなのである。
では、あらすじや冒頭の共通ルートに登場する、凌辱動画を作成してアップロードするのは誰なのか？
この、プレイヤーの予想の裏を突いて来るシナリオはもっと評価されて良いんじゃないのかと思えた。
主人公の軽さに救われているが、ハッピーエンドよりも、実は結構胸糞悪いルートのほうが多かった一作だった。
一応書いておくと、声優は意図的にヘタに演じているのではないかと思えるくらいひどかった。
しかし、終盤では結構慣れるものだなと思てしまった。
櫻井ありすは平常運転、佐倉江美は「ネコぱら」で時雨を演じている人だった。
あと、謎のマスコット・ケンコが本作にもサブキャラで登場するが、おまけのHシーンは意外と良かった。