さくやついたちの絵が好きなのでプレイ。全体的には通常取り扱い抜きゲーかと。 ただ、音那のストーリーは推理物の単発TVドラマ風でそこそこ良く出来ていたと思う。
まず、鈴音華月のやる気の無いブランド名コール、タイトルコールに笑ってしまった。
こういうやる気が無さそうな役をさせたら桜川未央といい勝負かもしれない。
さくやついたちの絵が見たくて購入したようなものだが、あまり馴染みの無い声優の演技が聞けただけでもプレイした意義があったと思う。
名義はともかく、蕪木徹子・杉原茉莉のふたりが強気でクールなSキャラで登場するところは圧巻と言える。
服のセンスがもう少し何とかならなかったのか、とは思った。
衣装のバリエーションが少なくて泣けた。
特筆すべきは、アイドル・音那(CV:唯香)のストーリーか。
アイドルがお忍びで漫画喫茶に来ているところや主人公と恋仲になるシチュエーションだけならば「昔から良くある題材」だが、サブキャラである芸能事務所のマネージャー(CV:杉原茉莉)自らがスキャンダルを仕込んで自分が育てたアイドルを引き抜いて独立しようとするストーリーは良く出来ていた。
単発のTVドラマにエロシーンをまぶしたようで、なかなか。特に、防音のファミリールーム(カラオケ可能)でステージ衣装に着替えて、主人公ひとりの前でアイドルを演じて歌い、その衣装のままHシーンに突入するエピソードは素晴らしかった。
こういうストーリーを期待しているわけではないが、このはやさかうたねというシナリオライターの作品には、どこか意表を突く点がある。この点は評価したいと思う。