もう５年前の作品だがデータ数ひとケタなのが残念。入院エロコメディーとしては秀逸であり、無駄なエンドがひとつもないところが良い。勤め人である絶倫主人公に好感が持てるところも印象的。廉価版の同人ゲーにもかかわらず変態度が高いＨシーンが豊富にあり、満足度が高い一作だった。
すでに５年前の作品ながら、このほどようやくプレイした。
劇団近未来作品を10本くらいプレイしているが、その中でも１、２を争う良い出来の作品だった。
今さらながらもっと早くプレイしていたらと後悔してしまった。
「トイレの神様、募集中」制作の時にボツになった設定やネタを生かして作り上げた作品、とか言われたら納得が出来そうな雰囲気だった。
主人公は性欲が強すぎて、美人の奥さんとのセックスだけでは満足出来ずに、酒場で知り合った晴（はる）というセフレと週一でセックスをしている関係である。
その晴とセックスをした帰り道に主人公は前方不注意の車にはねられてしまう。
目が覚めると病院であり、そこには看護婦姿の晴が居て、自分が救急車を呼んで自分が勤める病院に入院してもらうことにしたとのことだった。主人公は右足を骨折し、10日間程度は入院を余儀なくされてしまう。
社畜だった主人公だが、労災＋有休消化でしばらく入院していろと上司からお墨付きをもらった結果、入院でもてあますヒマと性欲を奥さんや看護婦の晴とのセックスをメインに解消することにしたのだった。
病室や空いている診察室でのセックスは非日常的でスリリングであり、普段は貞淑な奥さんが主人公の性処理のためにどんどんエロくなり、もともと精飲癖のある晴の変態度はさらに上がる有様だった。
たどるルートによっては、なぜか男子トイレの個室でオナニーをしていた女子校生・ナツミと知り合い、援助交際をすることになるなど最大３人のヒロインを相手にすることになるのであった。
無事に退院しての奥さんの妊娠エンドから寝取られエンド、ハーレムエンド、浮気発覚エンド、恐怖エンド、暗黒エンドなど多彩な展開を遂げるストーリーが用意してあり、無駄なエンドがひとつもないところに好感を持った。
笑えるシーンが数多くあるほか、病院らしくさりげなく怖いエンドもあるなど、単なるヤリゲーで終わっていないところが素晴らしかった。
もしこれから劇団近未来作品をプレイしようという人が居るなら、本作をおすすめしたい。
または「トイレの神様、募集中」とその続編である。
主人公の奥さんのＣＶは御厨みさきであり、他作品では演じていない真面目な奥さんの役を好演している。
ボクっ娘の看護婦役はヒマリであり、こちらも平常運転。
褐色の女子校生・ナツミは片倉ひなであり、問題なしである。
劇団近未来作品ではレギュラーとも言える声優陣は安定安心であった。
廉価版クラスの価格の同人ゲーながら変態度が高いＨシーンが豊富にあり、満足度が高い一作だった。
・立ち絵＋ＣＧ 15点/20点（CG31個、Hシーン37個）
・設定（システム、作品世界観） 16点/20点
・シナリオ 17点/20点
・音楽 15点/20点（BGM9個）
・声優 17点/20点
●合計８０点