これはまさかの大穴・・・と言うか上級者向け作品だった。童顔貧乳でウブなお嬢様がオ○ニーにはまって行く様は圧巻。オ○ニー以外の露出狂ルートや女性のアソコで花を生ける華洞部ルートまであった。なぜこんなに評価が低いのか。実にもったいない。ハラハラドキドキさせる危なっかしい展開にもかかわらず、お嬢様主人公の上品なモノローグで終始ストーリーが進行するという、ある意味でオンリーワンの輝きを持った作品である。
本作のCYC NO-NOSというブランド自体が著名ブランドCYCの中でも特異な存在なのか、まともにネット検索してもうまく情報がつかめない作品があり、謎が多いのが気になっている。
もはや2013年の作品なので深く調べること自体が難しいが、ブランド自体が驚くほど評価されていないのは不思議である。
本作は発売当時にネット情報か何かで『お嬢様主人公による珍しいオナニーゲー』という紹介を読んで、購入意欲に燃えていた。
しかしパッケージ版を入手したのは後年のことであり、さらに積んでしまっていたために、プレイ自体が今頃になってしまった。
本作は2013年作品ながら、なんとお嬢様主人公の立ち絵に目パチがある。
前世紀~今世紀初頭頃のギャルゲエロゲには標準装備だったが昨今はすたれてしまった「目パチ」がなぜか本作には備わっており、原画の出来の良さと相まって、これがまた可愛いのである。
そして、童顔貧乳で性的な知識がほとんど無いお嬢様がオナニーにはまってしまった結果、見ていて危なっかしい行動を取るためにハラハラドキドキで目が離せないのである。
ストーリーは終始お嬢様主人公の上品なモノローグで進行するところも見逃せない。
ところが、軽い気持ちでプレイしていると本作の特異性にしてやられてしまうのだった。
予想はしていたが、この批評空間でのデータの極端な少なさに比例するように攻略サイトらしきものは見当たらず。
仕方ないので自力でいくつかある選択肢をたどってみたが、あっさりバッドエンドへ。ところがこのバッドエンドが、自室でオナニーしていることがBBAメイドにバレてしまった結果、貞操帯を装着されて完全にオナニーの自由を奪われる軟禁エンドだったのである。
「なんじゃこのバッドエンドは?!」と思わず画面に叫んでしまった。
他の選択肢をたどってみると、
・学校内の空き教室で毎日オナニーをしていた結果、クラスメートの男子に目撃されて一緒にオナニーをすることになったがどんどんエスカレートして・・・
・学校内の和室でオナニーをしていたが、その部屋は華道部の活動場所であり顧問の先生にオナニー使用がバレた結果、主人公も「華洞部」に入部することになった。しかし「華洞部」とは女性の性器を花器に見立てている芸術の一環ということで、学校の上層部のおじさんたち相手に「活動報告」をしており・・・
・保健室でオナニーをしていたが、オトナの玩具を購入してからはバイブ装着のまま授業を受けたり、具合が悪いとそのまま保健室に行きベッドでオナニーをし続けた結果・・・
などと、オナニー以外の方向性にも進んでしまうが、まったく予想外のエンドだった。
そのため、印象に残るバッドエンドもそれはそれでありなのかな、と思えたのだった。
主人公のお嬢様のCVは桜水季。
別名義は置いておいて、「すくみず食べ放題 」の青髪の子を演じた人である。
お嬢様の上品な物腰とあえぎ声はまるで往年の「みる」のようで素晴らしい。
もうひとり、華洞部の顧問の先生(早苗先生)とクラスメイト(幡山さん、立ち絵は無い)とBBAメイド(立ち絵は無い)の3役を宮森ゆうという方が演じているが、ほとんど声質が区別されていなくて参った。こちらはまあ・・・サブキャラということで。
オールクリアして思ったことは「衝撃的な一作だった」であった。
こんな狂った作品がなぜ発売当時にもっと話題にならなかったのかも謎である。
特に、華洞部ルートでの女性器に花を生けての部員勧誘シーンのインパクトは当分の間忘れられないだろう。そして、自分の指や道具でで処女膜を破ってしまい血だらけになるシーンも・・・。
それから調べてみて判明したことは、このブランドの作品は当初DLオンリーでの発売でその後限定的にパッケージ版を発売していた模様。そして2016年にワイド版としても再発されているが、批評空間ではデータがゼロでさもありなん、という感じである。
原画の「みかん」という方の絵柄が可愛らしく、立ち絵とCGで大きく違うものもあったが、おおむね良かった。
この方の唯一の原画作品の様子である。その唯一の作品が本作と言うのもどうなのかと思うが、意表を突くストーリー展開を含めて、オンリーワンの輝きを持った作品である。
本作をプレイ出来て本当に良かったと思う。
・立ち絵+CG 17点/20点 ※CG:25個、Hシーン回想:30コマ
・設定(システム、作品世界観) 17点/20点
・シナリオ 18点/20点
・音楽 15点/20点
・声優 15点/20点
●合計82点