姉ちゃんはプレイメイト。 CV夏野こおりが素晴らしい。 珈琲貴族は今後もSM物を出してくれ。頼む。
SM物+珈琲貴族+黒髪ロング眼鏡姉ちゃん+夏野こおり、で満ガン。
珈琲貴族の絵柄は独特でキライではないが綺麗過ぎてゲームの原画としてはイマイチ、イラストとしては素晴らしいと思っていた。
そのため、珈琲貴族原画のゲームは本作が初プレイ。結果は・・・見事に当たり。
珈琲貴族の絵柄は黒髪が映えるんだよね。「黒」が似合う。しかもSM衣装も見事に黒革。「革じゃなくてゴムに見える」という塗りの問題を差し引いても「黒」が白い肌と対照的で、ものすごくいやらしい。そして、艶消しの濃いピンク(何色と言えばいいものか)が目を引く。
初めて珈琲貴族のいやらしい絵を見た気がする。
もしかしたら「フリフレ」などの往年の珈琲貴族ファンからは不評かもしれないが、珈琲貴族+SMというイレギュラーな組み合わせを俺は支持する。
姉ちゃんのCV:夏野こおりが良い。とにかく良い。
萌えゲーをあまりプレイしないのでこの人の声を聞く機会が少ないが、「夏野こおり」名義で抜きゲー(そうでしょ?)に堂々と出演するその意欲が伝わって来るようにさえ思えた。
夏野こおりの「姉」「受けキャラ」は少ないと思うが、本作のような情念のこもった上手い役を演じる作品があるなら声優買いも悪くないと思う。
ストーリーは、全体を通せば中の中くらい。
序盤の、『姉ちゃんが弟の部屋に勝手に入って、隠し持っているSM書籍を読むだけでなく衣装や小道具を身に着けてしまう』というシチュエーションが最高だったが、終盤に向かうに従って他のSM作品にありがちな行動を取ったり水中フェラなどの危険なシーンが登場するなど、「転と結がダメ」にチェックを入れたくなるような流れになってしまったのが残念。
もうひとりの幼馴染のほうは、ヤンデレ方向にどんどん向かって行くところが予想外で良かった。特に、教室で主人公にイスを投げつけるシーンは怖かったが痛快だった。
本作は、SMにおける「プレイメイト」という、プレイメイトは浮気相手ではない、付き合っている相手とは別にプレイメイトが居ることもある、という理解されにくい考え方をはっきりと提示している珍しい作品でもある。
個人的にSM物が好きで何本かプレイして来たが、自分好みのシチュエーションやストーリーの作品が少なく、またSM衣装の「塗り」「形状」が今ひとつなど、なかなか満足できる作品に出会えなかった。
その意味でも「ラブesエム」に出会えたことには意義があったと思う。
ひとつ、書いておくと、テキストが一般的な口語(会話)になっていないのが気になった。
特に、姉弟や幼馴染など親しい間柄の会話をわざわざ説明口調に(「~してる」ではなく「~している」など)している意味がわからなかった。会話の流れを悪くさせるだけでなく、声優が棒読みになってしまうことにもつながっている。
シナリオライター側の何がしかのこだわりがあるのかもしれないが、単にマイナスなのではないか。
主題歌、特に背景フィルムが良かった。
BGMもちゃんと作られているようで、安心した。低価格作品でも音楽がちゃんと作られているのは素晴らしい。
ところで、赤いハイヒールって本編で出て来たっけ?