正直なところ、百合ゲとレズゲの違いが良くわからない。しかしながら本作をプレイすると「明るく笑えるレズゲ」なのだろうな、と思えて来てしまう。TSゲー一歩手前の非常に惜しい作品でもある。女性主人公なのに声無しなところが一番もったいない。
明るく笑えるレズゲー。
女性主人公はこんなに魅力的なのに声無しが残念。実は主人公が元男で・・・という設定だったら神認定していた。そういうTSゲーだったらもっと話題になっていたのでは・・・とつくづく思う。
MBS Truth作品は「童貞な女子達とボク」以来の2本目だが、相変わらず作品の方向性の特異さにひかれた。
こういう今までの作品に無いような雰囲気や設定を生み出すところは本当に素晴らしいのに、キャラ数が多すぎてストーリーが薄くなったりまとめ切れなかったり、音楽面に力を入れられなくなったりと、足を引っ張る部分が目立つところが残念。
本作にしても、初瀬晶(はつせ・あきら)という魅力的な女性主人公を生み出しながら、声が無い上にキャラが多すぎるためにひとりひとりの個性が薄まりHシーンも短くなってしまう、という悪循環に陥っている。
音楽面では「童貞な女子達とボク」よりはがんばっていたものの、主題歌が無い上にテーマ曲のチープさだけが前面に出てしまい、この段階ですでに設定負けしてしまっている。
「テックアーツ系の本ブランドには固定ファン層が居ておおむね好評」ということならそれで良いのかもしれないが、このご時勢そんな上手い話はそうそうないわけであり、そこで使われている労力が非常にもったいないと思うのである。
少なくとも私のような、本来テックアーツ系とは無縁のファンの心をつかむ、魅力あるコンテンツを持つブランドであることをもっと自覚して欲しいと思うのである。