雑誌付録をプレイ。少ないデータ数ながら「中央値30点」である本作がどのくらいクソゲーなのかを期待してプレイしたが、荒唐無稽なストーリーはともかくとして抜きゲーとしては意外に良い出来の作品だった。やはり自分でプレイしてみないとわからないものである。CVのヒマリ・櫻井ありすとも好演しているほか、Waffle作品で知られる深泥正の原画も全体的に美しく印象的だった。
雑誌・メガストア2018年9月号の付録のため、プレイ。
極フェロ作品の中でも群を抜いて中央値が低かったため(データ数3、中央値30点だった)、どんなところがクソゲーや地雷なのかをドキドキしながらプレイしたが、宗教モノの荒唐無稽なストーリー展開だった程度であり、抜きゲーとしては決して悪くない作品だった。
むしろ、深泥正の原画の美しさ(いやらしさ)や声優であるヒマリ・櫻井ありすの声の良さが印象的だった。
極フェロ作品は10本程度プレイしている自分だが、他作品と比較しても決して劣っていない出来だった。もっと出来がひどい作品のほうが点数が高かったりするなど、やはり自分でプレイしてみないとわからないものである。
全寮制の女子校を舞台に、学園を支配する新興宗教団の教祖から聖壺(せいたん、聖母のようなものらしい)になることを前提に見初められた姉を救い出そうと単身で乗り込んでいく妹が主人公の作品である。
聖壺には毎年ひとり、最も美しい女子学生が選ばれるが、卒業する頃には学園を退学して居なくなってしまう、という噂が学園内にはあるらしい。
突如として姿を消した姉は新興宗教団・森林の会に入会し洗脳され(もしくは催眠にて)、教祖から聖壺となるための指導を受けているのだった。
姉は指導途中で人格が壊れて頭がおかしくなってしまうが、妹は人格破壊までされずに姉を救おうと自分が姉に代わって聖壺となるべく教祖から指導を受けるように振舞っていたが、実はそれこそが教祖の作戦であり・・・。
シナリオライターの「野良うさぎ」が個人なのか集団ペンネームなのかが定かではないが、極フェロ以外のブランドでも作品を発表しており、さりげなく作風が似通っているところが面白かった。
Waffle作品で知られる深泥正の原画がなかなか良い出来であり、CVのヒマリ・櫻井ありすの好演もあって、抜きゲーとしてはそれなりに良く出来ていたと思っている。
BGMがタンジェリン・ドリームの劇伴音楽風とでも言うのか、プログレッシブ・ロック風・テクノ風であり、アイキャッチもハードロック風だったりする一方でタイトル画面・スタッフロールは静か~なピアノソロだったりするなど、音楽面が誰かの趣味で作られているようなところも印象的だった。
・立ち絵+CG 14点/20点(CG:31個、シーン回想:28個)
・設定(作品世界観) 12点/20点
・シナリオ 13点/20点
・音楽 14点/20点
・声優 15点/20点
●合計68点