積んでいた最後の、往年のALL-TiME作品をクリア。萌えゲ風なのに独特の下品さがある、変態度の高い作品だった。「普通じゃないッ!!」の時にも感じたが、その下品さ・変態度の高さは「演出」として確立されており、期待を裏切らない仕上がりだった。今となっては『こういうのでいいんだよ、こういうので』と言える佳作であると評価する。CGが多少不安定ながらCG数・Hシーン数は多く、安定した声優陣、意表を突くストーリー展開、選曲の良さなど、見どころは多かった。
すでに解散しているALL-TiME作品をクリアした。
長年積んでいたが、このほどようやくプレイ出来た。
「普通じゃないッ!!」の時にも感じたことだが、萌えゲ風なのに独特の下品さがあり、変態度が高かった。
その変態度が作風と言うよりも「演出」として確立されており、あっさりとしているどころかかなりねちっこく描かれているところが最近の作品には少なくなっている点に思えた。
2011年作品であり、ALL-TiMEが下降線をたどる直前のためか、期待を裏切らない仕上がりだった。
このALL-TiMEの作風はどこか継いでいないのだろうか。
◆春姉ちゃん(CV青井美海)
主人公の幼馴染の憧れの人だったが、親の都合で引越し後に再び主人公が戻って来た時には、なんと主人公の父親と結婚していた。という無茶苦茶な設定ながら、父親が単身赴任をしているためにひとり寝がさびしく、夜中に主人公の部屋へ夜這いをしに来る、というさらに予想の斜め上を行くキャラ。
普段は主婦兼学園生として立派にこなしているが、主人公への誘い受けっぷりが見事だった。
この姉ちゃんルートでは主人公が鬼畜に走り、しかしハッピーエンドとなる妊娠ルートにホロリとさせるものがあり、エロゲシナリオとしては丁寧に作られていた。
◆夏海(CV金松由花)
学園の風紀委員長だがエロゲマニアという、エロゲの「あるある設定」の金髪ロング。
見かけは良くある金髪ツンデレヒロインながら、多種多様なエロゲを日々プレイしており、気に入ったヒロインのコスチュームを特注させて自分で着ている(当初はオナニー用か)という着衣エロが充実している。
また、M教師・妹・メイドなどになりきってのプレイはCV金松由花の実力が発揮されており、このあたりのメタネタが良く出来ている。
◆莉子(CV雪都さお梨)
冒頭から主人公の前に入浴後の裸で登場するなどインパクトある演出がありながら、他のヒロインたちがその上を行くために今ひとつ目立てないキャラ。
これも「あるある設定」だが、学園生ながら裏筋ナメ子という名義でエロ漫画家をやっており、よりリアルな描写を求めて主人公にアプローチして来るのだった。
漫画の題材にするために屋外・痴漢プレイなどどんどんエスカレートするが、ルートによっては主人公に女装をさせてのプレイが登場。変態度の高さが良かった。
雪都さお梨の声も、もはや過去作品でしか聞けないのも残念である。
◆蒼(CV古天条花寿乃)
主人公たちが住むアパートに住み着いている幽霊。しかし、彼氏との初エッチの前に亡くなってしまい、その思いが遂げられないと成仏できない。その成仏のためには、主人公がHをすることで精気エネルギーをためて蒼に放出する必要がある。というまたしてもエロゲらしい設定だが、この大前提があって本作は成立しているのである。
途中から蒼が生体化してH出来るようになると他のヒロインのルートでも登場する。
この蒼のルートは短く、おまけルートのようであるが、ハッピーエンドとしては最も充実しており、最後にプレイすると話がまとまると思われる。
◆風花(CV夏野こおり)
口の悪いロリータ風衣装の小柄な住人だがSMの女王様を個人でやっている。「仕事」と称しているが、残念ながら風花のルートは無く、女王様シーンは見られない。
ただしサブキャラとしては重要な立場であり、神社の娘であるために蒼を成仏させる方法を考え、主人公にHをしてくるようにとうながすのだった。
サブキャラながら出番やHシーンはそれなりにあり、懐かしい夏野こおりのあえぎ声が聞ける。