予想外の良作だった。メイン妹の未優ルートが演出含め特に良く出来ているほか、他のヒロインのルートも丁寧に作られていた。8年前の作品ながら、出演声優と音楽の勝利だった。妹モノ・萌えの感覚を養う初心者向けとして最適。平成最後に印象に残る作品をプレイ出来た。
平成最後に印象に残る作品をプレイ出来た。
まさかの良作であり、長く積み過ぎたことを今さらながら反省した。
メインの妹・未優(みゆ、CV藤森ゆき奈)ルートが最も良く出来ており、演出含めて出演声優とBGMの勝利だった。
いわゆる「共通ルートが神」と評されそうな雰囲気がただよう作風ながら、前半では要所要所で黒髪ロングの幼なじみ・愛美(まなみ、CV車の人)が登場して緊張感ある展開になっていた。さすが車の人。
妹ゲーとしてのほど良い背徳感、及び、萌えの感覚を養うには最適の作品だった。
ほかのヒロイン(幼なじみ、部活の後輩)のルートでも妹ふたりが絶妙にからんでくるシナリオとなっており、ルートによって各キャラの性格が変わるところもなかなか楽しめた。
初心者の頃にプレイしたかった作品でもある。
妹ふたりをクリアするとおまけシナリオが解禁されるが、メインの妹・未優ルートを正ルートとするアフターストーリーだった。
このおまけシナリオは意外と長く、Hシーンが4つくらいあるほかにちゃんと未来が描かれている点で圧巻だった。
ある意味で理想の妹ゲーのスタイルとなっており、これでCGの当たりはずれが無かったら名作認定出来たのにと悔やまれた。
声優が熱演しており、今はもういない藤森ゆき奈、なんの心配もない車の人・上田朱音・みる、が素晴らしい。
また、攻略対象外ながら出番が多い新聞部のつむぎ役(他作品では有栖川みや美が演じそうな役)でひなき藍という方の声を初めて聞いたが、どこか堀江由衣風で気に入った。この方の他の出演作品をプレイしてみたくなった。
調べたところ「D.C.」のメインで出演している方であり驚いた。タイトル画面のEXTRAから見られるスタッフのコメントでもこの点でひなき藍がネタになっており、知ってて起用されている風なところが面白かった。
渋谷系風の主題歌、及び同曲のアレンジ版を含むBGMも良かった。特にトロピカル風な落ち着いた曲が印象的だった。
・立ち絵+CG 15点/20点 ※CG:101個、Hシーン回想:19コマ、BGM:21曲
・設定(システム、作品世界観) 16点/20点
・シナリオ 17点/20点
・音楽 17点/20点
・声優 18点/20点
●合計83点