桃井いちごと葉村夏緒がメインで出演するＴＳゲーなのに、設定が中途半端・ＴＳにする意味がない・しかも短い、と実にもったいない作品だった。
久々に桃井いちごと葉村夏緒の声を聞いた。
自分にとって、この人たちはなぜかＴＳゲー女装ゲーに出演しているイメージがあって、このふたりがメインで出演しているというだけでプレイをする価値があると思えてしまう。
片方のルートは、男の親友と同級生女の子との三角関係の青春ＴＳゲーという小品に涙が出そうになった。胸が痛いよ、まったく。
もう一方は、女になってしまった主人公に「あんた本当は男だったんでしょ？ 私をだましたのね、この変態オカマ！」と暴言吐くヒロインを犠牲抗体にして主人公が男に戻るルート。
桃井いちごの叫び声とヤンデレ役に定評ある葉村夏緒の狂った演技が良かった。
ストーリーはいろいろ足りないけど、声優だけは及第点だった。
ふたりのキャラがルートによって主人公または相手役のどちらかとなる展開は悪くなかったと思う。
しかし、薬によって女になった主人公が「女として生活するために半年間も受けた講習」という実に美味しいエピソードを描かないという、残念な、形式だけのＴＳゲーに終わってしまった。
実にもったいない作品だった。