自分がいかに人間以外のヒロインにひかれるかを改めて認識した作品。 そして、世間の評価と自分の評価がいかに違うかも認識した。
ミル、そして声優の春乃伊吹の存在を初めて知った思い出の作品。
ロボットなりアンドロイドなりが抱える「人間との共存」「人権」と言った問題を背景に、無邪気にそして悲壮感ただようストーリー展開は、単なる萌えゲだと思ってプレイした自分の予想を簡単にひっくり返してくれた。
「To Heart」のマルチ、「らぐな☆彡サイエンス」のハリエット、そして昔の手塚治虫作品をも思い出させてくれた本作は、自分にとっては大切な作品となった。
題名を「あんどら(&LOVE)」にしたらもう少し売れたかもしれない。
強靭なボディを持つはかない存在、としてのミルの描き方は、どのキャラのスト-リーでも分量の違いはあっても必ず登場するところが良い。
攻略キャラの選択肢は共通シーンの後で出て来るので、攻略は平易。
ミルという存在のせつなさを描いているのは、ミル>真雪>茅波耶>瑠々の順となるため、個人的にはミルを一番最後に攻略して欲しいと思っている。
未来に生きる登場人物たちの描き方が現代日本人ではなく、欧米諸国の人物を描いているように思えた作品でもある。
本作をプレイして泣いてしまった人は私以外にいるのだろうか。