やりたいこと書きたいことはすごくよく分かるのに、悪く言えば説得力不足というか、いやそうはならんやろ...みたいな展開が多くて心の底から乗り切れず残念な部分もありましたが、浅生さんらしいちょっとダークな雰囲気と美しい文章、キャラクターの魅力が詰まった作品だったと思います。文章を書けるライターさんだと思うので、会話やポエムだけじゃなくて地の文も欲しかったかな。
百合は大好きなんだけど男の影も形もなさすぎて、出て来る女が全員レズなの違和感通り越して若干の気持ち悪さすら感じた。
イヌイさんの動機が愛憎であれば嬉しかったんだけどそうはならず悲しい。
イヌイさんの気持ちが最後まで分からなかったのも残念ポイントではある。
だって私はイヌイさんのことが好きだから。
砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けないとか幽霊列車と金平糖などの系譜を感じました。
オタクは好きだよね、こういう話。分かるよ。
なんにせよ丁寧な作品なので、ちょっと過小評価されてるなとは思います。
最後のクリスマス会でリルヤさん家がレズの巣窟みたいになっててウケちゃった。