女装モノの傑作作品。
純粋な男の娘ゲーもいいけど、やっぱりこういった中性的な整った顔つきの男の子が女装して、
女性の中に男が1人という、慣れない状況とか環境とかにバタバタしていくタイプの本作はとてもいいと思う。
最初から身も心も女性みたいな男の娘より、スケベ心、思考とかの内面は男性で、外面は女性といった方がギャップが感じられてとてもいい。
また、主人公の声が元からあるというのもとてもいいと思う。
後から追加ディスクやらパッチやら特典やらで主人公の声が追加されるというのは、声がついてない時にプレイした場合、主人公のイメージから、声を勝手に脳内で想像して、セリフを読んでるときに脳内補完していく感じになる為、追加された後プレイしてみると、思っていた声と全然違い、イメージが崩れたり、結局ボイスをオフにするということがよくある。
というかボイスが追加されたからってもう一回プレイする気にはなかなかなれないし。
しかし、本作は元から声がついており、尚且つ主人公に合っていると思えるような声だったため最高だった。
シナリオについては、先ほど言ったかわいい男の子が女装して慣れない環境や状況にバタバタ・・・といったシチュエーションがとてもよく、女装モノが好きな人ならだれでも楽しめるようになっていると思う。
また、本作はミドルプライスということであったが、ミドルプライス分のシナリオ量はあるし、長さも飽きないという意味で丁度いい。
そして本作はヒロインが3人である。個人的な意見なのだが、共通ルートを除いたシナリオ量が15だとして、ヒロインが5人で1人3ずつというものよりも、ヒロインが3人でシナリオ量が各5のほうが好きだ。
あんまりヒロインが多いと、途中で飽きたり、めんどくさくなったりして途中でゲームを放棄してしまうことがよくある。最終的なシナリオ量が同じでも、ヒロインが少ないほうが、各ヒロインが濃く長く描写されていて飽きないし、1人を攻略し終えた後も、あと2人となるため、新しいルートに入りやすい（そこであと4人とかだとあまり好きじゃないヒロインいたら絶対やらないし）
少ないシナリオ量で、FD出してくれ！！！FDでもっと各ヒロインとの話を見たい！！と思うよりも、元からシナリオ量が多いほうが嬉しい。
そういった意味でもこのゲームはとてもいいと思う。
というか主人公がかわいいと、実質ヒロイン4人みたいな感じになるから、3人分のシナリオだけなのに満足度高い。
またシナリオ中にツッコミ？役である主人公が各ヒロインに対して行うツッコミが割とえぐくて面白い。
ウザいだとかデリカシーないだとか腐海のような部屋とか、手作り料理をゴミだといったりとか。よくある八方美人主人公によくあるまずいものを無理して食べるとかそういったことをしない、愉快で面白い主人公である。（こうやって羅列してみると屑主人公っぽいが、元が優しい主人公であるし、話のつながりや掛け合いがコミカルなものなので、不快さは全く感じない）
演出については目パチをはじめ、クリックごとに立ち絵が変わるのではなく、1クリックの中で表情が変わっていくところなど、それなりにいいと思う。
絵については見た通りとてもいい。
女装モノとしては全てが高いレベルでまとめられている良作だと思う。
みなとくんかわいい。