フリーゲーム。ダッシュで帰りズババッとメシフロを済ませ、ギリギリまで睡眠時間を削り夢中になって遊ぶ…そういうのは本当に久々だった。楽しくて、楽しすぎるが故に、ゲームクリアが近づく雰囲気を感じ取るにつれどんどんと寂しさが増していく。90時間を超えるプレイタイムをもってしてもまだ足りないと、もっとこの王国に浸っていたいと思ってしまう。一年…いや数年に一本出ればいいレベルの完成度を持つ傑作だと個人的に思えた。そこまで致命的なネタバレはしてないと思うけど一応 (追記)大規模アップデートにより得点を限界まで上方修正した。
フリーのRPG。
面白いフリーRPGって探せば結構あったりするし、実際自分もたくさんプレイしてきたけど
5年経っても忘れることはないだろう、とまで思えるものはそうそう滅多にあるものじゃない。
ゲームの制作者からすれば「そんなもんがそこらにゴロゴロ転がっててたまるか!」と
言いたくなるような話かもしれないけどもw
ちらほらとその名前だけは聞いていたんだけど、クリアまでに60時間以上余裕でかかるとの話も聞いて
中々プレイには至らなかったんだよね。DLだけしてそのまま放置みたいな。
60時間ありゃエロゲー6~7本はやれるなあ、とかどうしてもそういうことを考えてしまう。
ただ、ちらっと見て回った、クリアしたプレイヤー達の感想がなんかこう…熱が入ってたんだよね。
本気で入れ込んじゃった人達特有の熱があった。それがずっと気になってた。
だから「まあ…ちょっとだけ遊んでつまらなかったら消せばいいか」くらいの
軽い気持ちでやってみたんだよ。
最初の1時間は「まあつまらなくも面白くもないな」ってのが正直な気持ちだった。
というか「主人公でちでちうぜーなw」くらいにしか思ってなかった。
しかし3~4時間もする頃には、タイトルが示す通り
ざくざくとアクター(仲間キャラ)がやってくるのを実感するようになり、いつの間にか
「お…なんか賑やかになってきたな。次はどんなキャラが出てくるのかな」と思うようになった。
この時点で俺はのめり込み始め、先が楽しみになりつつあった。
そして物語が進むにつれガチな展開も増え、加速度的に面白くなっていく。
二章の中盤辺りからはもうほんとだめ。完全に一言通りの状態になってたね。
はよ続きがやりたくて毎日Bダッシュでおうち帰ってたよ。マンホールの穴程度なら落ちないくらいの勢い。
ぱっと見は割とオーソドックスな、フリゲっぽい感じのRPGだと思う。
ただ異常に芸が細かいというか、とにかくちょっとしたことの物量が多すぎるというか…
プレイヤーを楽しませようという試みが盛り沢山すぎた。
「ハグレ者達の王国を打ち立てよう!!」から始まる物語なんだけど、
進行に併せて王国会議(国民による報告会みたいなもの、定期的に発生する)の内容が充実していったり、
色々な建築やら研究やらができるようになっていく。
それぞれ仕組みとしては凝っている訳じゃないんだけど、
でもキャラクターや王国の魅力を掻き立てる気の利いたテキストがついていたり
実際にキャラが強化されたりと、自分の行ったアクションについてきちんとリターンが用意されている。
他にも戦闘時のメッセージやカットインアニメ、加えてちょっとした演出や仕掛けが組み込まれていたり
はたまた殆ど全てのアイテムにおいて説明欄にネタが込めてあったり…
こんな小さなイベントや小ネタ群の物量がめちゃくちゃ多い。
テキストだけでもかなりのものだと思うし、上手ではないにせよ
イベント絵もびっくりするくらいの量を描いてる。
ちらっと見たブログの全レスらしきものを見るにつけても、この制作者は
根っからのエンターテイナーなんだと思う。
楽しませようというサービス精神がそこかしこに溢れている。
そんな感じで、続々と現れる40人に迫るかというプレイヤーキャラクターに加え
シナリオ本筋には関わらないような、ある意味どうでもいい数々の出来事があるせいで
否応にもキャラクター達へ親近感が湧いてしまうんだよね。
そしてそれが牽引力となって、とにかく常に
「こいつらの行く先が見たい!もっと王国の空気に浸っていたい!!」という気持ちにさせてくれる。
そう、恥ずかしいことを言わせてもらえば…プレイ最中の俺は完全に王国民の一人になっていた。
あっ言ってみたけど思ったより恥ずかしくないわwだって多分、皆そんな感じでプレイしていただろうと思うし。
ストーリーやキャラクターについて。
数多の異世界から一方的に、便利な小間使い感覚で召喚され呼び集められてしまったハグレと呼ばれる者達。
そんな中、主人公のでち公がおもむろに「ハグレ達の王国を作るんでち!!」とか言い出して
まあそこから始まる物語。
色んな冒険や出会いを経て、最終的には38人もの仲間というか王国民を増やし、
わいわいとやりながらも王国として着実に力をつけていく感じ。
この作品で最も優れた部分を挙げるなら、このキャラクター達をおいて他にないと俺は思う。
こんだけ頭数揃えておきながらもキャラ被りしてないし、何よりそれぞれ個性的な言動が楽しすぎる。
各々が自分の考えを元に色々なお店を立てたり(実際に建てて収入を得たりできる)、
王国を世間にアピールするための土産物案を考えたり(実際に開発してアイテム化できる)…
そんな彼らの喋りを、掛け合いをずっと眺めていたいと心から思える。
RPGながらも小さなイベントが大量にあり、また普段の会話パターンもこまめに切り替えていたりね。
このゲームはよくあるタイプのRPGにしては幾分多めの8人パーティー制になってるんだけど
その多いはずの8人を選ぶのに、これほど悩まされるとは思わなかった。
足りない、圧倒的に足りねえよ、アイツもコイツも使ってやりたいのに!!という感じでさ。
俺は基本面倒くさがりなのでメインパーティー一つを断腸の思いで更新していく形でプレイしたけど
気分に合わせて色んなパーティーを編成していく人も少なくなかっただろうなあ。
そしてそんな一癖二癖あるやつらを、主人公のでち公―ロリ八重歯の「デーリッチ」―がまとめていく。
普段はだらけているが締める時は締める、良い意味での昼行灯タイプ。
こいつはすげえ。でちでちうるさいだけじゃなかった。カリスマが999過ぎる。
主人公がこいつだからこそ綺麗事が綺麗事で終わらず物語として成立するのであり、
こいつだからこそあのラストバトル演出が絶対的な説得力を持つ。
多くのRPGにおいて、主人公は最後に超強い武器を得たり
なんかすげえスキル覚えたりして単身無双化するもんだけど、
こいつは最初から最後まで自分の力ではなく、仲間の力が全てだった。
それはゲームの初めから、奥義のオープンパンドラからして示されていたことだったか…感嘆しか出ねえ。
パンドラなんて名前の癖に希望しか詰まってねえじゃねえかっていうね。
奇跡の扉を開き倒れた仲間を奮い立たせるその姿は近年のどの主人公よりも俺を痺れさせた。
肩書きはプリンセスとなっている彼女だけど、
ゲーム内においてはほぼ一貫して王、あるいはキングと言い表されてた覚えがある。
確かにプリンセスやクイーンという感じはしないんだよなあ。
言葉に抱くイメージは人それぞれ違うし、そんなものすごくあいまいな、
感覚によるものなので説明が難しいけど。
でも、だからこそ「デーリッチは王だった」と俺は思うね。
こんな王様なら俺も国民になりてえよ。犬竜牛に続く4匹目な扱いでもいいからさ。
そんな主人公を筆頭に、とにかくキャラクター達の魅力が半端ない。
でち公に己の人生全額BETしてる参謀、ネタ枠なのに時々やばいくらいカッコいい牛、
クールな振りして子守り本能が抑えきれないロボット、
常に不機嫌な癖に構ってやらないともっと不機嫌になるめんどくさい子…
他にもこたつやらなんやら、挙げれば本当にキリがない。
クリアして一週間程立つ今、ぱっとキャラクター達を思い出してみたんだけど
38人中36人は詰まることなくすぐに名前が出てきた。殆ど使ったことないキャラだって多いのに。
ド忘れしていた薬局ボーイと冥界王の娘には大変申し訳ないがw、いやこれ、普通に凄いことだと思うよ。
大抵のRPGでそんだけプレイヤーキャラ増やしたらずぇったいもっと忘れられてると思うしさ。
単に登場させるだけではなく、きちんとキャラクター一人一人に愛を注いで作った結果なんじゃないかな。
あと年食って涙もろくなったってのもあるのかもしれないけど…
この世界はイチイチ愛や優しさがそこかしこに垣間見えるため
目から塩水いわゆるソルトウォーターが出てくるのがきつい。
4~5回くらい(`;ω;´)ヴッ!ってなりました正直に言って。
物語本編も良かったけど、一番効いたのは裏ダンジョンのLv2天国であいつらと再会できた時。
見た瞬間まさかと思った。まったく予想してなかったよ。
なんだろ、あの優しさの固まりみたいな、小さな小さな不意打ちイベント…
救われたのは彼女だけじゃなくてプレイヤーも、だよなあ。
つか今ちょっとこれ書きながら泣きそうになってるからな俺。
絵について。
長い制作期間のせいか、おっ!と思えるものもあれば
うんまあ、上手ではないなあwと思えるものまである。
ただこれも物量が非常に多い。
小さなイベントから、全キャラ戦闘中のカットインアニメまで
たくさんそろえてる。もんのすげー頑張り感。
ぶっちゃけ中盤辺りからは「このゲームはこの絵じゃないとダメ」とまで
思わされるようになった。これが愛着…!これが愛着なのね!!
と言いつつも、裏ダンジョンのラスボスなんかは戦闘中のカットインアニメが
普通に躍動感溢れてるレベルにまでなってた。マオちゃんかわ…カッコ良かった。
この作品のために初めて絵を描き始めました、とどこかで見たけど
もしそうなら進歩が早すぎる。まあ描きまくってる訳だもんな実際。
絵に限らないけど情熱や根気が凄すぎる。
戦闘について。
まず一つ何かを挙げるとすれば、レベル上げを一切する必要がない設計だったこと。
これは素晴らしかった。自分の場合クリア後ダンジョンを除き
一回もEXPあるいはアイテム稼ぎをせずにクリアまで到達できたんだよね。
ザコ戦も大体はオート戦闘でOKなのでラクラク。
といっても戦闘バランスについては実は結構ピーキーで、敵味方共々HPがガリガリ減ってく。
油断するとザコでも全滅がありえるくらい。
なので「これやばそうだな」という時だけ手動戦闘で介入するという感じだった。
戦闘後のHP回復行動もなるべくラクにできるよう簡略化されてて好印象。
HP、MPに続いてTPってのがあって(気力みたいなもの)、ダメージを与えたり
受けたりする度に溜まっていくんだけど、これがないと全体回復や自己超強化などの
強力なスキルが使えないようになってるんだよね。
これのおかげで戦闘が単調なものにならないようにできてる。
シナリオ毎に大抵ボスがいるんだけど、EXP稼ぎをしないとかなり強烈な強さ。
しかし上記のTPを上手く扱ってプレイすると低レベルでも殆どなんとかなるという、
絶妙なバランスの取り方も素晴らしかった。時間をたくさん掛けて調整したんだってのが判る。
特徴的な行動をとるヤツも多く、気付くか気付かないかで苦戦したりラクに倒せたりもしてね。
最強攻撃スキルと全体回復連打でオッケーな脳筋プレイとは違い、ヒーラーが防御して
アタッカーがアイテムを使って回復役を担当する…とか色々と臨機応変さが求められててすごく面白かった。
勝利した時の達成感が得られる作りなんだよなあ。
そんな感じで頑張って規定レベル以下でボスを倒すと大量のボーナスEXPが入るようになってる。
頑張った見返りとして、そして稼ぎプレイを不要にするものとして
実に上手く機能していたと思うな。
ただまあ、ちょっとどうかな、と思わなくもない点がある。
一発で俺を作者信者にさせた、殆ど全肯定できる作品ではあるんだけども。
まず8人パーティー制。
こんだけ魅力的なキャラが38人もいるんだから当然4人に絞り切れる訳もなく、
そういう意味では8人パーティーなのは満足感的な意味では有難かったんだけどさ。
これ、要するにドラクエの馬車システムな訳だけど、それと異なる点として
表に出てるキャラ4人が死ぬとパーティー全滅扱いになっちゃうんだよね。
これさあ、やっぱり常識的に考えても、前衛4人が死んだら全滅扱いってのは納得いかないよw
後ろの4人出て来いよ、って思うだろ普通に考えりゃwww
ファンタジーなら謎現象、謎ルールなんでもOKという訳じゃないし、
現実世界の常識的な考え方を無視できる理由にはならないと俺は思うな。
もう一つは上でも書いたピーキーな戦闘バランス。
雑魚戦でも緊迫感のある戦いを楽しめるはずなんだけど
その割には全滅しても基本的にノーペナルティのため、なんというか…気が入らない面があるのも事実。
最近のゲームは死んでもペナルティがないか、あるいは激ユルなものが多いとは聞いた。
でも個人的にはリスクゼロのリターンはそこまで喜べないところがある。
不意打ちのように強烈な敵が出てきて全滅して一時間前のセーブからやりなおし、
そんな無駄に時間を捨てるなんてこと誰だって避けたいと思う。すごく良く判る。
そういうものを徹底的に排除してあるこのゲームは本当に親切。
ただ「無理をしないでここらで一応帰っとくか、もうちょいいけそうではあるけど、な」という
危険を予測し避ける判断を下すまでの脳内経過を楽しむ人種もいるという、それだけの話なんだけどさw
一部、生還しないと獲られないボーナスってのもあるにはあるので
全く考慮されてないって訳じゃないんだけど…まあ、個人的にはちょっと親切すぎたかな。
そして最後に、これは「これからプレイしてみよう」という人にとっても
結構重要なことだと思うんだけども。
90時間やった自分は一応アイテム集め以外ほぼ全ての要素を満たしたし、
ゲームつけっぱでメシったりもしてたから…うーんどうだろ、
単純にクリアするまでならやっぱり60時間前後だろうかこのゲーム。
そんな60時間という長いプレイ時間の内、大部分が「戦闘による時間の浪費」だと思う。
計ってる訳じゃないから体感でしか言えないけども、
プレイの半分近くは戦闘してるんじゃないかな、多分。自信ないけど。
なので戦闘をある程度楽しめる人じゃないと、このゲームは苦痛に感じる可能性がある、と思う。
自分の場合は…雑魚戦は正直うんざりする時もあったが、ボス戦がすごく楽しめたのでなんとかやれた。
前述の通り、どんなパーティーを組もうが例えLvが低かろうが、戦略や装備を上手く考え
アイテムを惜しまず使えば大抵なんとかなるという絶妙なバランスがあったからね。
とまあ、ノーペナなことが気にならなければ決してつまらない戦闘ではないし
それどころか面白い方だと思うけど、でもはっきり言って、雑魚戦が多すぎると俺は感じた。
エンカウントを半分にしてもこの作品の面白さはあまりマイナスされないと個人的に思うんだけどね。
ただまあ、ひっきりなしに新キャラが加入してくる訳だし、
やっぱ新しいキャラクターを戦闘で使ってみるってのも大きな楽しみの一つだろうから
そう考えれば必然的に戦闘回数が増えてしまうのは仕方ないのかもしれないな。
それに結局、話が気になってつい進めたくなるだけの牽引力もある訳だしね。
音楽について。
フリゲお馴染みの煉獄庭園と、某ランキング動画で躍進して以来
一気に有名になったもぜ園の曲が多くを占めてる。
特に後者はクオリティはもちろんのこと、芸の幅がやたらと広い。
この長い物語を全く飽きさせずにいたのはこれら優れたBGMがあったから、というのも
決して言い過ぎじゃあないと俺は思うな。
特にざくアクのために書き下ろしたらしいボス2曲は完璧だったとしか言いようがない。
まさかこんなBGMで裏ラスボス戦を迎えられるとは思わなかった。
魔王の無邪気さ、そして強大な力を強くイメージさせる音楽をバックにしながら
3段階目の超猛攻でキーマンのでち公も倒れパーティーはほぼ壊滅、
そんな中マリオンがここ一番で引いてきた太陽Sストレートで沈めてくれた瞬間と言ったらもうね…!!
「ア゙ッ!! オヒョッ!?ww ア゙ッア゙----!!!」
とリアルに声を張り上げてしまったよ。マジで。オッサンが。いい歳して。今年35歳になります。
アヘ顔一歩手前なくらいに興奮しました。もうちょっとでダブルピースしてた多分。
こういう作品が出てくるから俺はゲームをやめることができないんだよなあ…
もうこうなりゃのんびり還暦ゲーマーでも目指すしかねえ。
もちろん勃起できる間はエロゲーも続ける。いや例えEDになってもエロゲでED治すぜ。
とちょっと話がずれたけど、普通にスマホや携帯プレイヤーに
放り込まれるレベルの曲がそろってるし、戦闘BGMだけでもマメに多数切り替えて
場に合った雰囲気を盛り上げようとしているのが判る。素材利用と言えど全くぬかりがなかった。
大体こんな感じ。
しかしまあ、よくもこんだけキャラクターやら小ネタやらが頭の中に入ってるもんだなあ。
普通に尊敬するわ。あとその根気も。
抽象的な言い方になっちゃうんだけど、RuinaしかりSilverSecond作品しかり
すげえ面白え作品を作る作者は、必ず「自分の世界」みたいなもんを持ってるね。
そしてその世界にプレイヤーを引き込むのが上手い。
個人制作だからか、やっぱり一貫性というか統一感があるのは強みだよなあ。
とにかく俺の現実にまで侵食してくる作品だった。
プレイ中はもちろんのこと、クリアした後が何よりきつかった。
物語の終わりによる寂しさを埋めるために作中の出来事を何度も繰り返し回想し、
そしてこうやって長々と感想を書いて自分の心になんとか整理をつける…
一体何なんだこの完成度は。
いやマジで、俗っぽい言い方で申し訳ないが普通に金払うわこれはw
寄付窓口はなさそうだったけど代わりにグッズ売ってたから寄付がてら買った。
ダメ甘姉ちゃんとその妹のヤツにした。もしも召喚士がトリオだったらそれも買ってたんだけどな。
どうせクリアした人しかグッズなんて覗かないんだから、エスメニャにあの子も混ぜてあげてよ。
いやマジで。買うから。
女の子だらけではあるものの、18禁じゃあない一般同人ゲームだけどさ。
128レビュー目にしてついに二回目の90点台。そういう意味でも感慨深いよ。
一から十まで全て説明されるよりも、ある程度自分で想像して補完する余地のある
ちょっと昔のゲームが未だに好きな、つまりまあ…オッサンにオススメしたい作品。
2~3時間やってつまらなければ投げちゃえばいいんだし、もし気になったら気軽にやってみてほしいな。
面白いし、あと、その…一般健全ゲームのキャラクターに性的劣情を催すってのも中々いいもんだよw
数えてみたけど「この娘の乱れた姿が拝める薄い本が読みたいなあ」って思える娘12人くらいおったで!!
でも本ないからもうしょうがないからExcelで名前と曜日で行列作って
彼女達の一週間におけるパンツの柄リスト妄想して作って妄想して楽しもうと思ったけど
でもこういうのちょっとキチガイっぽいかな?と思ったから途中で止めた。
明日も頑張って生きてみます。
あっ、こんなんで締めるのもアレなので、
このゲームはツクール製で小さいウィンドウかフルスクリーンしか選べないので
WinSizeChangerやその後継の蜃気楼ってフリーソフト使うと便利。ウィンドウを好きな大きさに拡大してくれる。
自分は未だにWSC2使ってたんだけども、とりあえずざくアクが拡大可能だったのは確認済み。
本文中には書ききれなかったけど、でも書かずにはいられなかったどうでもいいことをたくさん。
・LAST HOPEは汚い。ド卑怯。
こんなのほぼ強制的にセンチメンタルな気分にさせられるじゃねーか。
・オーヴァーロード戦のBGMがえらいカッコ良くて
「よし作者を調べよう!!曲名でググればいっか、きっとカッコ良い曲名なんだろうな!!」
と思って調べたら「猛将富竹」って曲名だった。あのさあ………………
勇ましくも泣かせるギターが流れる中、何故か全裸で突撃するヤツの姿が浮かんできて色々ともうダメだった。
いや良い曲だけどねwでもこれもう、冨竹のテーマになっちゃったよ俺の中では。
・「でち公のおでこに吸盤のごとく吸い付いてでちでち言わせながら和姦したいと思った」
(ざくアクプレイヤーの声 日本在住 4Dさん 34歳)
いやあ…ウフフ…拙者最近はロリもいけるようになったのでござりまして…フヒョッ!
そんなでち公だけど出自が割と謎。あえて明かしてないのかもしれないけど。
ゲームが進んだら話が出てくるのかな…と思ったんだけどなあ。正直かなり気になる。
異世界での書き置き見た辺りからもうダメだったんだよな俺。ローズマリーの気持ちが痛いほど判るというか…
そういう思い入れを高性能装備やドーピングアイテムにぶつけられるのもRPGのいいトコだよね。かなり優遇したったw
しかしそれでも色々我慢できなくて震えが出てきたので絵も描いた。どんだけでち公にはまってんだ俺は。
二次元キャラに恋をするのはすんげー久々な気がするわ。
・俺ズーレーぶっちゃけ苦手なんだけどエス&シノがメニャ助にエッチないじわるして
ビクビクさせちゃう薄い本とか出たら買ってもいいよ今回だけは。
気長に待ってるからね。勃起してきた。早くしてよ!!!!
・姉妹キャラも良すぎて困る。
異世界突入前の「うちのとこだけ馬鹿みたいだろっ…!」ってやり取りが最高にお気に入り。
身内感丸出しすぎて和む。つかお気に入りのキャラ、お気に入りのやり取りなんて書き出したら
2万字くらいあっても多分足りないな。
いや節操がないように見えるかもしれないが、良キャラが多すぎるんだマジで…!!
・唐突に出てくる実質ラスボスな彼の圧倒的な小物感…
三章辺りから結構シリアスになってきてめっさ夢中になってたけど、いやでも彼はちょっと…うーん。
あんま期待に応えられてないよね正直wもうちょっと早い段階から絡みがあればまた違ったんだろうけど。
vsパパの強烈な演出のおかげで、クリアする頃には彼の存在が完璧に忘れ去られるのは幸か不幸か。
・最後の方のあのイベントは「ざくざくアクターズ ~ドリンピア星王位奪還編~」とか
つい夢想しちゃうよね。王様も国民も総出で同行しようとするんだろうなあ、とかさ。
こいつらならどんなフラグもハッピーエンドに持っていってくれるだろうという
コブラ並みの安心感があるw
・プレイを始めた後に評価の高いらんダンの作者だと知った。
あれ未プレイなんだよね…きっとクソ面白いんだろうけど………
キャラ絵がデフォ素材なんだよなあ確か……うーん…………
まあでも、中身が良けりゃどんな絵でも愛着湧くってのは数々の名作が証明してるし問題ないか。
更に追記:
クリアして20日以上経つ訳だけど未だにざく熱が全く収まらないんだけどどうしよう。
どれくらい収まっていないかというと、自分は夜寝る時に
二次キャラでエロい妄想ストーリーを繰り広げながら寝るのが毎日の習慣なんだけど、
ついうっかりデーリッチとまず出会うところから始めてしまったせいか
20日がかりでやっとちっぱい授乳手コキをしてもらえるところまで話が進んだ。
長かった…とは言えこんなのジャブみたいなもんだしね。先はまだ長そうだ。
そういえば水着イベント追加パッチなるものが作られている模様。
もう一回あいつらに会えるのかと思うと嬉しくて仕方がない。
僕はスクール水着の良さとか全然判らないんですが、でち公はスクール水着にするといいと思います。
前に水抜きがあるタイプだとなお良いと思います。いや僕も詳しくは知らないんですけど。
グッズのキーホルダーも届いた。思ったより木材の質感が良くてデキが良かったwので
普段使いで使おうと思ったが、自分34歳オッサンだけどゲームの女の子キャラのグッズキーホルダーを
普段使いしてやろうと思ったが、しかしこれ見た目のデキはいいが耐久性は低そうだ…ってことで
PC机のお飾り行きになった。というかドリントルやマリマオ核弾頭コンビとかも欲しいんですけど。
作ってくれ買うから。
投票&コメントなんてのももろてしもた。超嬉しい。
らんダンはやる!…予定なのですがざく熱が抜けて、
更に大作に挑めるだけのエネルギーがチャージされた頃になるかなあ…
あとこんな感想で一人でも興味を持ってくれた方がいるならこれまた本当に嬉しい限りです。
そんな自分はmeroronさんの感想を見たのがざくアクを知るキッカケだったりします。
そこから情報集めたりDLだけして満足している間に随分日が経ってしまいましたがw
いやマジでこれ、やって良かった…知らないままだったら確実に人生損してました。
同人作品を始め、マイナーな作品をレビューして下さる方々には本当に頭が下がる思い。
有難うございます…!!
(水着追記)
プレイタイム30時間に及ぶ「水着パッチ」とかいう名前詐欺のアップデート。
すっげー待ったが、待った分だけの内容があった。
3連休完全にこれだけで溶かしちゃったよ。でも全然後悔してねえ。
っていうか連休中に気持ちよく終われてよかった!
という訳で、以下ネタバレに全く配慮しないプレイ感想。
アップデート内容は小編の1章、中編の2章、大長編の3章と三本仕立てになってる。
一年以上も間が空くと感覚もすっかり忘れてるもので
「あーそうそう、こういう感じで戦うんだったな」と
昔を思い出しながらまずは1章をプレイ。
おふざけかと思いきや最後は無理やりシリアス気味な方向へ持っていく感じで
うーん…正直に言えばあんまり面白くはなかったね。
「んーまあ、おまけみたいなものだろうし、こんなもんなのかなあ」
と期待値を激減させながらの2章。
新しい世界に足を踏み入れ探究心を刺激しながらも、最後のどんでん返しと
少しだけトゲを残す展開には「これこそざくアク」と思わされる内容だった。
いつも通りの面白さに期待値も盛り返したところで、最後の3章開始。
面白すぎる。なんだこれ。
いやホント、3章開始からクリアまでの3日間、ざくアク以外何やってたかがマジで思い出せない。
たぶんメシと睡眠以外何もしてないw
「よし一区切りついたな、ここらでセーブして…メシでも食ってそろそろ寝る準備するか」
(食後)「んん…あとちょっとだけやるか」「よし、ちょい休憩して今度こそ寝るか」「ん…あとちょっとだけ」
大体このループで体力の限界までやって気絶するように寝る、を繰り返してたと思う。止め時がなさすぎた。
「何をすれば俺達が楽しいと思うのか」が判りすぎてるんだよね。
この3章を一言で表すと「ざくざくアクターズをもう一度」って感じの内容でさ。
仲間集め、王国会議、開発、そして遠征とざくアクの面白い部分を凝縮し更にプラスアルファして
もう一度、また新たに楽しめるように作ってある。
目当てのキャラがいつ出てくるのかに期待し、新しいアイテムの説明文を見るのが楽しみで、
キャラ同士の掛け合いに表情を緩ませ、更にシナリオの進行からも目が離せない。
相変わらず雑魚戦過多だったことにウンザリする時もあったけど、
でもこれだけ常にワクワクさせられたら何でも許せる。
あっという間に俺の時間を吸い取っていったね。
もはやおまけアプデとかそういうレベルじゃなかった。とんでもない物量と熱中度。
そして今回のボス張ってる褐色BBA。こいつがまたカッコいいんだ…‼
ド派手なマリオンメテオや大魔王技ときて
今度は投げやテツザンコウだもんなあw渋すぎてたまらん。
あいつ(マシンに入って溶けちゃったやつ、名前忘れた)より
よっぽどラスボスっぽく感じるバックグラウンドもあったしね。
今回はゲーム開始前に先走って超強敵曲を聴いちゃったんだよ。ゲームフォルダ開いて探してさ。
だって楽しみすぎたんだよ‼
しかし率直なところ「え、こんな感じかぁ…」と聴いてちょっと落胆した。
ものすっごい判りやすいバトルオブマリマオからするとさ、うーん…、て感じ。
ところが本編で実際に流れたその瞬間に理解した。
「ああ、これで合ってるんだ、つかこれしかないわ」という気持ちになった。
決着を何よりも楽しみにし、勝っても死ぬ、負けても死ぬというBBAの意気込み、儚さ、
水龍の優雅さ、そして開放からの安堵感が全て詰まってる。完璧としか言いようがねえ…!!
そんなBGMを背景にした最後のアリウープ戦は自律神経がホント最低限の生命維持しかしてなくて
残り全てが画面の中に注がれてた。あの時の集中力はたぶん、知らないオッサンが
部屋入ってきて俺の後ろでパラパラ踊ってても気付かなかったと思う。
いやあ、今思い返してみても「俺…良く勝てたな…」感がすごい。1時間近く戦ってたんじゃなかろうか。
絶望の中にほんの少しの希望を見出させる絶妙な戦闘バランスも相変わらずで申し分がない。
なんかさあこのゲーム、激強ボスを振り返ってみるに
コンセントのついたアンドロイドガール、ちびっ子、褐色BBAとどれも強さからは程遠いはずなんだけど。
アクションやそのダメージ量からなる戦闘での表現、戦いに行き着いたまでの経過、そして喋りと演出だけで
「こいつはとんでもねえ超強敵である」とはっきり俺らに実感させてくるんだよね。
なんだろ、ストレートパンチや体当たりとかいう地味な近接で沈められても
なんか説得力があるというか…4万超のダメージが逆に嬉しくなってくるというかw
結局、そういう風に考えられる理由はたった一つで
「どれだけ物語の中に入り込めたか」これに尽きると思う。
そんな意味でも今回の水着編は文句なしにざくアクであり、傑作だった。
俺さあ、良かったよ。子供の頃からゲームが好きで、でもPS2の後半くらいから
「ん?なんか前ほど熱中できないな」ってなって、
こうやって皆好きだったはずのゲームを卒業していくのかなって自分でも寂しくなって、
そんなタイミングでエロゲに出会えて、でもそれは読むだけのものでやっぱり違って、
でもエロゲから繋がって同人ノベルに同人ゲーム、そしてフリーゲームってものも知って、
色々遊んでるうちに「これだ‼」と思える夢みたいな作品に出会えて、
そんでいい歳して子供の頃と同じように、周りが見えなくなるくらいに没頭して。
そんななりふり構わず熱中できるゲームに出会えて、良かったよ。
この「楽しかった」は一生モンだぜたぶん。
そういう、自分の「ゲームが好き」という気持ちに自信を持たせてくれた素晴らしい作品だった。
あとどうでもいいことをいくつか。
・マリオンの水着姿見たときに思わず「ア”ッ!クッソマジかよwwwア”ッ!wア”ッ!ww」と
また声出して叫んでしまった。家で。一人で。皆はこんな36歳になったらダメだよ。
・存在の8割がスケベでできているヘルくっそかわいい。
陰鬱な空気を「今は目の前のおやつを食べるために生きてま~す」の一言で吹き飛ばせるキャラクター。強い。
賢い女も悪くはないが…やっぱり素直でアホの子が可愛いなと思った。
というかよく考えてみたら頭が良過ぎてすぐに思いつめたり悲壮な決意始めたりしちゃう連中を
「でちー!」「だぜー!」「おねえちゃ~ん」「先手をとってフレイム」と他人と仲良くなることしか考えてない連中が
攻略していくゲームなんだと思った。今回も含めシナリオの大部分がこれで説明ついてしまうwだから好きなんだな俺は。
・ネタ扱いだったイリスもずいぶんと大躍進。今回は本当に冥王女様っぽい。
開幕ハデスにはお世話になりました。やりすぎだろって思ってたら開幕セドナまで出てきたけども。
・多数のプレイヤーキャラクターがいるゲームでメンツ固定って普通嫌なのに
「おっ!使う機会がきたか」と前向きに捉えられる不思議なゲーム。
・アグナモニタで押してくるのずるい。
ボス戦でフィールド曲熱血アレンジとかほんと汚い。
始祖竜の影の薄さを完全にカバーできてるw
やたら上手いんで名前調べたらアレンジャーがSSHで全て納得した。
・クリスタルの空き部分や終わり方がピシッとしてないところを見るに
もう一度だけなんかありそうな気がする。
☆★☆ み ん な の ざ く ア ク 広 場 ☆★☆
【クリアした人達の声】
・本当に最高でした!! (ざくアク太郎さん 15歳)
・レプトスちゃんとっても可愛かったです! (ニャーニャちゃん大好きさん 22歳)
・感動しました!ざくアクはこれからも続いて欲しい! (偽マッスルさん 18歳)
・ヘルの汗と潮風にまみれたムチプリ肢体にむしゃぶりつき味を堪能したあと失神するまでセックスしてからセックスしたいと思った (4Dさん 36歳)