やがて おとぎ話だけが取り残されて
SAGA PLANETSで活躍されていた新島さんを中心とした新ブランドのデビュー作。雰囲気を引き継いだ作品です。
ストーリーは「物語」がキーになってくるもので、有名な児童文学や神話のような雰囲気も取り入れ、子供の頃抱いていた冒険心みたいなものをくすぐります。
流れは一方通行で進みますが、その中でいくつもの伏線が出てきます。それをゴールに近づくにつれて一つずつ繋ぎあわせていく感覚は、流石というべきなんでしょうか。最終的なゴールは2周目のエンディング。これが綺麗な完結といえるかは微妙なところですが、世界観は十分活かしきったと思います。が個人的にはもう一つひねりや展開があればよかったです。少し簡単に終わらせてしまった感じです。それが演出ならそれまでなんですが…
キャラもよく立っていてサブキャラにもよく焦点が当たっていたのは好評価。音楽やマップを使った演出、ストーリー構成も好きですね。ボーカル曲では「永遠の魔法使い」が好き。歌詞が作品をよく表しているなと。
全体として短めの印象はありますが、ポイントをしっかり押さえた作品でした。せっかくSAGA PLANETSから分かれたわけですから、差別化をはっきりさせた作品を期待しています。