触手による焦らし責めに、光るものを感じた。
一応ゲームと名乗っているわけだから、最低限のストーリーくらいあって欲しいなあと思うのが人情というもの。
しかしながら、ほんとに最低限のストーリーだったりすると、それはそれでびっくりしてしまう。
この作品におけるストーリーというものは、ほとんど額縁みたいなもので、
あってもなくてもほとんど変わらないというか、ただの添え物というか、
とりあえず作ってみました感がすごい。
いや、これはストーリーというよりも、設定というものを物語仕立てで語ったと言う印象が強い。
「とりあえずこういう設定でエロシーンが始まります、覚えておいて下さいね。」、という感じ。
従って、シナリオにはそもそも期待してはいけないというか、最初から無いものとして扱ったほうが、
精神衛生上大変よろしいと思われる。
これはただのHシーン集であって、ちゃんとしたエロゲーではないんだ、と。
変身シーンも無いし、それ以前にそもそも変身前の姿が描かれることもなく、
足りない部分は脳内で補完しろといわんばかりのスカスカ作品なのだが・・・・・・・・・、
このゲームに多くを期待してはいけない、
抜きゲーとしての最低限の仕事、つまりはHシーンの出来以外は、一切期待してはいけない。
で、肝心のHシーンの出来なのだが・・・、これが意外にもきちんと作ってある。
ストーリーのスカスカ具合とはまさに好対照。
抜きゲーとして、最低限の仕事をしているという意味では、好印象さえ受けた。
特に印象的だったのが、触手によるじらし責め。
最初は触手で身体を愛撫して、じわじわじわじわ責めたてて、
挿入したりはせずに、じらすだけじらす。
そして、ついに耐えきれなくなったヒロインが、もの言わぬ触手に懇願し始めると、
ここぞとばかりに責めたてて、何度も何度も絶頂に導く、みたいな感じのシチュなんだけど、
やたら気合が入っているというか、濃いというか、良シチュだった。
もしかしたらライターさんは、こういうシチュエーションが好みなのかもしれない、
ノリノリで書いているような雰囲気がある。
このシチュは、赤髪にも青髪にも一つずつあるので、気になった人は試しに買ってみるのも良いかもね。
ただ、あまり多くを期待してはいけないというか、
一つでも気に入ったHシーンがあればそれでOK、みたいな広い心で購入した方がいいと思う。
そうしないと、「これが商業作品かよっ!」とブチ切れたくなるかも。
とりあえず自分としては、このライターさんの、触手による焦らし責めに光るものを感じたので、
今後、こういうシチュを書くことがあるとしたら注目しておこう、くらいには思いました。
あと、過去作でこういうシチュを描いているかもしれないので、そういうのも探ってみようかな、と思いました。