ErogameScape -エロゲー批評空間-

ゲーム名
pieces/渡り鳥のソムニウム
ブランド名
Whirlpool
購入予定
必ず購入
得点
95
一言コメント
 体験版ではドタバタ日常劇を基本としつつ、所々に舞台設定に大きな秘密があることを臭わせている。最近だと「アメイジンググレイス」に近いか。その上で、主人公の名前や最初のプロローグの天使など、「幸福な王子」との共通点からやるせない鬱展開も感じさせる。どのヒロインもイチモツ抱えてそうな部分があり、シナリオ重視の作品としては結構期待が出来る。主人公について、主人公が悪友からの覗きの誘いに乗るあたり、最近のエロゲーには無いノリの良さを感じた。最近の無色透明の常識人主人公に飽きている諸兄には光るものがあるかもしれない。この覗き展開については、すぐに幼なじみヒロインにバレて失敗するのだが、直後ヒロインに土下座で許しを請う場面は思わず声を上げて笑ってしまった。こうしたテンポの良いやりとりが体験版の大部分をしめており、最初から最後まで飽きずにプレイすることができた。このような小気味よいキャラクター間のやりとりが昔のエロゲーテキストを思い起こさせるところがあり、なんと無くノスタルジックさを勝手に感じてしまった。「昔のエロゲーは良かった」と嘆いている老害・・・では無く百戦錬磨のエロゲーマーにはがっちりとはまるものがあるかもしれない。言うまでも無いがもちろんヒロインも全員可愛い。全体的に隙の無い体験版だった。
投稿日時
ユーザー名
xibo
ゲーム名
恋がさくころ桜どき
ブランド名
ぱれっと
購入予定
多分購入
得点
70
一言コメント
恋愛禁止の校則+新聞部という非常に危険な組み合わせに頭の中の警報が止まりません。確認しておきたいですが、いくら校則を破ったからといってそれが学生の盗撮行為を肯定する理由にはなりません。 そして、学校側がその盗撮写真を校則違反の証拠として採用し、盗撮被害者を責め立てるようなことがあれば、まともでないのは明らかに学校側です。そんな一般的な感覚を、制作者は果たして持ち合わせているでしょうか。 そしてそんな胸くそ悪い話をこの作品を楽しみにしている人間の多くは求めていないと言うことを、制作者は知っているでしょうか。そこまで重くなるような流れでもなかったので大丈夫だとは思っているのですが・・・。 ただ、多分制作者はそんな感覚はみじんも無いし、消費者の求めるところも知らないでしょう。 盗撮写真を掲示板に貼る行為を生徒会(生徒会長はヒロインです。)が承認し、掲示板に貼られた写真を見た風紀委員(ヒロインです。)は生徒会が承認したんだからはがす必要は無いと流す。そんな話がさらっと入ってます。 このライターがおるごぉるの別名義かもしれない、と聞いたときなんか納得しました。ましろ色シンフォニーも登場人物全員宇宙人すぎてわけわかりませんでしたし。 っと一番不安なことは先に書いておくとして、最後に主人公に対する細かい不満を書きます。 主人公は有り体にいってヤバイと思います。大して親しくない女子に「坂道だから俺より先に歩くとパンツが見えるぞ」などと言う人間は普通にキモイ。そして、いくら怪我の手当のためとはいえ初対面の女性を引き留めるためにいきなり手を引っ掴むとか普通に危険人物です。 僕は女が無条件で股開くゲームばかりやってる人間ですが、これは気遣いではありません。そのくらいわかります。騙されませんよ。 他にも女学生達の恋愛相談をうける係を受け持つなどちょっと僕の想像の埒外にいますねこの主人公。気遣いの主人公ではなく気違いの主人公とは。たまげたなあ。あ、これ以上長くしたくないので省きますが、ヒロインも十分気違いです。まともな会話が成り立たないので読んでて非常に疲れます。 登場人物も、それを取り巻く環境も、はっきりいって異常です。ただこういうゲームの方が恐い物見たさで買いたくなるのも事実なんですよね。多分買うと思います。
投稿日時
ユーザー名
xibo
ゲーム名
天色*アイルノーツ
ブランド名
ゆずソフト
購入予定
多分購入
得点
70
一言コメント
主人公が教師ということで、おそらくゆずソフト初の社会人主人公。・・・なのだが、やっていることは過去作品の学生主人公と大して変わらない。自宅では女の子と同居、朝は女の子と一緒に登校、女の子に弁当を作ってもらって、食事も女の子と一緒。女の子が体調を崩せばおかゆを「あーん」で食べさせてあげるし、トラブルから助けた学生からお礼(!)にご主人様になってくれと申し込まれ、主人公もそれを受けちゃう有様。おいおい、そこは「教師が学生を助けるのは当たり前。馬鹿なこと言ってないで勉強しなさい」とかしっかり断る場面なんじゃねーの?まあ、女の子からの申し出を断るとすればそれはそれでエロゲー主人公失格な訳で。なんというか、教師としての信頼を得ることを意図したであろう場面が、異性として惚れられるきっかけの場面にしか見えないため、いまいち教師物としての印象は薄い。要は可愛らしいヒロインが先生先生と慕ってくれるところをにやにやするゲーム・・・と思うのだが、シリアス入る予定ありますよーという伏線が露骨に張られているので、油断ができない。あまり気にしても仕方ないのかもしれないが、異世界から現れた空に浮かぶ大陸が舞台で、町並みも中世ファンタジー的な外観なのに、学校の授業で日本史を教えているという状況に強烈な違和感を感じる。とはいえ、その辺に突っ込んでしまうと、そもそもキャラクターが日本語をしゃべってること自体がおかしいことになってしまうので、触れない方が良いのかもしれない。
投稿日時
ユーザー名
xibo
ゲーム名
アストラエアの白き永遠
ブランド名
FAVORITE
購入予定
多分購入
得点
60
一言コメント
結論からいうと、体験版では話の本筋がよく見えないところである。組織に属する超能力を持っている主人公がヒロインを護衛するという目的で転校してきた、という厨二心をくすぐられる導入なのだが、体験版は日常的な話9割なため、制作者がどのような話にしたいのかがよくわからない。体験版だけで判断するのなら、公式Webページのファンタジーな内容に反して、各所で陰謀が渦巻く血なまぐさい展開になるようにも思え、興味深くはある。ただ、以下の点が気になり、買ってはみたものの途中でギブアップしそうなところが不安である。端的に言って日常が非常にかったるい。全体的に会話自体がつまらないのがあるが根本的な原因は幼女キャラと会話の異常な多さだろう。体験版時点で3人もの幼女キャラが存在し、主人公視点はもちろん、視点変更によりヒロイン視点や第3者視点など様々な視点から幼児を眺めるゲームとなっている。朝は幼女が布団の中に入り込んでいるし、主人公と幼女が一緒に居ることができない昼は視点変更で幼女達を眺め、夕方は幼女を保育園に迎えに行き、夜は幼女と一緒に過ごす・・・という具合である。これがはじるすに代表されるペドゲーなら、どう幼女を言いくるめてエロシーンに持ち込むか、というところに注目しながら見られるのだが、本作は(おそらく)そういうゲームではないため、特に目的もなく、意思疎通力に乏しい幼児との会話をひたすら眺めるのは苦痛としか言いようがない。 加えて、メインヒロインと思われるキャラもロリキャラなため、全体的に非常にロリ成分の高いゲームとなっている。当然、声優の演技もそれに準じたものになっているため、今作は声優のトーンの高めの演技を聞く時間が長く、プレイしていて耳が疲れてしまうことも述べておきたい。
投稿日時
ユーザー名
xibo