ErogameScape -エロゲー批評空間-

ゲーム名
未来ラジオと人工鳩
ブランド名
Laplacian
購入予定
必ず購入
得点
90
一言コメント
ちょっと本気で覚醒してるかもしれない。もしかしたら本当に2018年度エロゲ最高傑作の波が来てるかもしれない。ラプラシアンといえばただのコラムニストで、濃い世界観や設定はまだ書けないと思っていた偏見はもう捨てた方がいいかもしれない。この体験版だけで5,6時間分あるのだが、この中には過去作のようにタイムリープを持て余したり、夢という想像性の暴力に逃げ出したりといった成り行き任せの雑な展開はもうない。「オオゾラ」回避のために団結するという分かりやすい目標を掲げることで縦軸のハッキリしたシナリオ構成を取りつつ、未来が聞こえるラジオ、科学チックでよく練り込まれた人工鳩の設定などのSFを取り込みながらウイングを広げ、後半はかぐやというメインヒロインとの関係性をキーに、これまでの展開を見事に転倒させて泣かせる流れに持ち込む。シナリオ運びが完璧に洗練され尽くしているのだ。また終盤の1枚絵でかぐやが語るシーンには筆者は早くも号泣させられてしまった。この体験版だけが製品でも普通に80点以上出したくなる圧倒的な完成度だが、未解決の設定を含めてさらに展開が進むだろう製品版をプレイすればどれほど楽しめることだろう。夢が無限に広がるようだ。8月がこれほど待ち遠しくなったことはない。
投稿日時
ユーザー名
netkinako
ゲーム名
景の海のアペイリア
ブランド名
シルキーズプラスDOLCE
購入予定
必ず購入
得点
90
一言コメント
本当に面白かった。出会いの理不尽すぎる始まりでユーザーを引き付けた後も、近未来設定、バカゲー、シリアス、燃え、知能戦、タイムリープと物語の進むにつれて主題のステージを移り変えながらその全てを高水準で描き切っており、もはやこの体験版だけで下手なロープラ以上に金払う価値があると錯覚してしまうほど。体験版容量が約1.7GBと大容量で話題になったサクラノ詩体験版以来の大型体験版ですが、これでも全体の1/5~1/6だそう。はり巡らされた細かい伏線からは単なる"デスゲーム"に留まらず、人間とロボットを分ける最大のポイントである「感情」の是非や種々の哲学的命題(スワンプマン、水槽の脳、クオリア...etc)まで描かんとする聡明なライターの青写真が見え隠れしています。細かな一幕単位での面白さはこの体験版がバッチリ裏付けてくれました。後はこの壮大な世界観が一体どんな着地を見せてくれるのか。私はこれほどまでに発売が楽しみで待ち切れない思いにさせられたことはありません。
投稿日時
ユーザー名
netkinako
ゲーム名
白昼夢の青写真
ブランド名
Laplacian
購入予定
多分購入
得点
83
一言コメント
いい意味でラプラシアンらしさがない。下ネタはほぼ鳴りを潜め、展開される3つのシナリオはどれも一味違った構成でちゃんと面白い。しかしcase2の、女性差別を結果で黙らせようとするというヒロインの動機は過去作と完全に丸被りなので、この後の展開に工夫が無ければ評価を下げざるを得なくなるかもしれない。全体的には続きが気になる出来で期待は十分出来そう。
投稿日時
ユーザー名
netkinako
ゲーム名
Summer Pockets(非18禁)
ブランド名
Key
購入予定
多分購入
得点
75
一言コメント
シナリオ的には特に起伏もなくさっぱり分からんけども離島ののどかな雰囲気とか、牧歌的ながらもちょっと一癖あるヒロインとか、Key的なギャグ回しとかで全体的には買いたくなる良さが伝わってきた感じ。後はシステム安定してて痒い所にもちゃんと手が届く感じいいね。これでHシーンが各2枠ぐらい付いててくれたら満点だったんだけど、まあそれを求めるのはルール違反なのかもしれない。総じて割といい感じ。
投稿日時
ユーザー名
netkinako
ゲーム名
不運と幸運と恋占いのタロット
ブランド名
Campus
購入予定
様子見
得点
75
一言コメント
体験版は本当にプロローグだけって感じでここから分かることなんて公式ページと大差ないですが絵が好きでついでに声優も好きなので好感度は高め。官能小説ばりのエロシーンはちょっと面白かった。
投稿日時
ユーザー名
netkinako
ゲーム名
消えた世界と月と少女
ブランド名
ひよこソフト(2008年~)(株式会社トゥインクルクリエイト)
購入予定
多分購入
得点
70
一言コメント
うーん、どうも大作感だけはある小物の匂いがします。なんだろう、例えるなら和版のLiber_7みたいな。普通の日常が突然壊れて身近に死者を出してしまい、蠢く怪異に為すすべもなく絶望に暮れた所でタイムリープ。それが何だか一度きりではなさそう。医者の意味深な発言もですが輝久夜の「おかえりなさい」はそれ自体が二度めです。仮にループが何度も繰り返されているならば、ここまでLiber_7のあらすじまんまですね。主人公が超能力持ちですし、またヒロイン勢も「高次適合者」と呼ばれてる辺り単なる一市民ではなさそうで(彼女らも能力持ち?)この辺りもLiber_7に類似しています。あちらは主目的が世界の秘密を暴くためにループ世界を生き残りつつ謎を探ることでしたが、こちらも主目的である過去の秘密を暴くためにはループしてくれたこの世界を生き延びつつ謎を探っていかなくてはならない訳で。どうやら世界構造もLiber_7と似ているように思います。ところで《十二単衣》は敵だと思ったのですが、だとすると単なる探偵の推理だけで終わることが出来ず、最後には異能バトルとか始めちゃうんでしょうか。もしそうだとするとこれ完全にLiber_7(略。そういえば延期続きだった点も同じですね。もうLa’crymaの文字がLassに見えてきましたよ。(末期)あちらは早々に中古が3桁落ちしてブランドも倒産したのですが、そこまでは真似ないで欲しいものです。相当皮肉書いてしまいましたが私はLiber_7好きでしたし、こちらもなんだかんだで期待しています。個人的には大風呂敷広げた割に失敗してるけど、嫌いにはなれないなあ...ぐらいでも十分合格だと思ってるので、生暖かくマスターアップまで待とうと思います。
投稿日時
ユーザー名
netkinako