美しく儚いひと夏の物語
キャラ一人一人の感情表現の仕方がとても優れておりキャラ全員に感情移入できるようになっていて、それでいてストーリー性も素晴らしいとしか言いようがなく長いながらも飽きることなく、次はどうなるんだろうと先を見たくなる構成になっている、個別ルートの中で個人的に特にいいと思ったのは紬ルートと識ルートで、特に識ルートは2週したら絶対に泣く。紬ルートは紬が非常に可愛らしく、ストーリーの壮大さもお見事で次の展開に目を離せない物になっている。全体を通してストーリーがまとまって良く、最後の展開もリメイク版で変わってるのが良かった。ただあえてひとつだけ文句を言うのであれば識の扱いが酷いこと。本編中で明確に死亡したヒロインはしろはと識、鴎(紬も場合によっては含まれるかも)の3名になるがこのうちしろはは別世界線で生存を果たしており、鴎もグランドルートでは生きて鳥白島へ来ているが、物語の都合上ラストをあの展開にするため仕方ないとは言えども流石に識に救いが無さすぎる、個別ルートをあのストーリーにしておいて最後あれだけなのは理不尽にも程があるし構写不足感も否めない、だがそれを考えても非の打ち所のないストーリーで、素晴らしい世界観を構築していた、やってよかった作品だと切に感じた。