シナリオの良いキャラゲーとみればかなりの良作
シナリオ面が良好。
質も高く、伏線、TRUEまできちんと用意されている。
よってそちらに目が行きがちだがあくまで基本はキャラゲーだと思う。
キャラクターは悪いところはまったく見当たらない。
シナリオ個別ルートで見ると
翼と命がメインヒロインであるのに本筋から外れており
そのうえ沙弥といち√に比べ質で劣る。
サブヒロインとのシナリオ面での相違が尺の長さとHシーンの多さでしかないことに…
この2人のシナリオはメインライターではないようですが
その辺の調整までしっかりやってほしかった、キャラが良いだけに残念。
いちかシナリオは素晴らしいの一言。
キャラゲーのシナリオと考えれば満点に近いかも。
(「キャラクターの魅力を引き出すシナリオ」という意味で)
沙弥シナリオは内容の重さとキャラクターの軽さが微妙にかみ合っていなかった。
(声優のせいも多分にあると思う)
間違いなく面白かったといえるが、もっと面白くなれた気がして仕方ない。
TRUEは伏線回収もしっかり行われており
基本設定がきちんとしてるようで好感触。
ただギャグが多く、シリアス部分、特にラストにいくにつれ相対的に描写不足。
幼馴染の友情ものにしたかったのか、主人公の成長物語にしたかったのか、
(ラストCGが単独キャラのため)恋愛物語の延長にしたかったのか
テーマがよくわからなくなってしまった。
こちらも沙弥と同じく、もっと面白くなれた気がして仕方ない。
<その他点数に影響した点>
・音楽がGOOD
(これ書いてる間も狼男をずっと聞いてる)
・CGのクオリティGOOD
・藤堂ww
・サブヒロインの√に入るのが難しい
しかもそれをこなさないとTRUEに入れない…
そしてTRUEも入りづらく、見落としかねない
・いちかの立絵で頭身のバランスが気になるものがある
・沙弥の声優は明らかに力不足(狼は好きなんだけどね~)
・いちか√→沙弥√といかないと面白みが大幅に減る点
<点数には影響してないが気になったところ>
・一部に音割れ
・サブヒロインのチョイス(先生と梅子をいれない理由がよくわからない)
・ギャグのネタ少し古いものが…
<最終点数:80点>
全体として高レベルでまとまった良作で楽しめた
減点の多くは肝心のTRUEでの盛り上がり不足
ギャグは面白かったけど邪魔でもあったという不思議な状態になっている
とはいえ、丁寧なつくりは次回作購入動機として十分