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zaruudonさんの虜縛 ~背徳のアトリエ~の長文感想

ユーザー
zaruudon
ゲーム
虜縛 ~背徳のアトリエ~
ブランド
暗黒劇場
得点
70
参照数
9593

一言コメント

発売が絶望的だった虜○シリーズ第二弾、プレイ内容が前作よりも軽くなっているのがポイント

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

□システム
・セーブ数は999個。クイックセーブ兼オートセーブは32個。
・前の選択肢へのジャンプ機能はなし。次の選択肢へのジャンプ機能はなし。
・右クリックはウインドウ消去、キャンセルに対応(設定で変更不可能)
・既読スキップ可。未読は非対応?。
・ホイールでのバックログ対応。メッセージ進行にも使用可能。
・オートモードあり。スピード調整はファジーで調整可能。オートモード中のスクロール等可能。
・バックグラウンドでの動作対応(設定での変更不可能)。
・ウインドウモードあり。
・システムボイスなし。
・音量調整時のテスト再生機能あり。
・メッセージウインドウ位置変更不可能、透過設定変更可能。

■システム感想■
前作とシステムの違いはなし。
強制スキップ機能が見つからないのだが、どれだろう
あるとないでは、この手のゲームでは大幅に面倒くささが変わってくると思うのですが



□音
・ヒロインのみフルボイス
・キャラごとの音量調整不可能。
・BGM、音声、効果音ごとの音量調整可能。
・バッググラウンドでの動作時、非ミュート(設定変更不可能)。
・音楽は6曲
・音楽鑑賞モードのシステムは以下の通り
  ├音量調整のショートカットなし。
  ├一時停止不可能。
  └CG回想などの他の回想へのリンクはなし。

■音感想■
BGMは6曲しかない模様。
良くも悪くも空疎な雰囲気しか必要ないので、個人的にはBGMは十分な数。
質についてはそれも含めて演出になっているのでなんとも。
声については問題なく、声の調子がシステム上違和感が出てくるのが残念ではありましたが



□絵
・CG数は立絵&差分&背景&カットイン&デフォルメ抜きで30枚(枠)。
・立絵の差分は普通、なくはない、という印象

■絵感想■
前作よりも数が減った、値段も一緒なのにとは思うが差分のせいなのかな
少し雰囲気が変わったので、その辺りをどう評価するか、ということになるのだろうか
一般受けしそうな絵柄になった気がしないでもない


□エロ
・Hシーンでの中外選択はあり。
・ヒロインは男性経験なし(CG内に破瓜の描写などはあり)。
・衣装はほぼ全裸。
・回想モードでエロがほとんど登録されない。前作と一緒

■エロ感想■
前作よりもアブノーマルな内容が減ったのは良いことなのか悪いことなのか。
一見さんでもダメージを負うような内容がなくなったのは時代のせいもあるのでしょうね。
愛撫モードでヒロインの性器をクリックしてどこがええのんか?って弄くる作業は楽しかったですが、
慣れると単なる作業なのはやはりいつもの虜だったという


□ゲーム
・主人公名変更可能(主人公名:章)
・ゲームシステムは超王道の調教SLG。エロいことやってパラをあげるという例のアレ。
・回想モードは音楽、CG、一部Hシーン、END。

■ゲーム感想■
相変わらず簡単。初回プレイで従順2.5k、快楽2.3k、その他1.3k超えであっさりエンド
二回目にちょっと煮詰めたらルーチンができてしまって、同程度の数字を出してやはりエンド
ハードモードでこれだからノーマルモードがある必要がないとすら思えたのですが。
ちなみにクリアフラグはこの数字の半分くらいだったりする。
去年の騒動で完全に終わった分野だと思ってたら、表現こそ気を使ってはいるけどまた出てくれてうれしい
その補正が効いてるので正直正当な評価を下せてはいない気もする。

調教SLGを評価する場合、調教を重視するかSLGを重視するかというのがポイントになるが、
個人的には前者はともかく、後者は難易度の点で不満が残ってしまった。
エロい数字遊び、を求めてると、どうしても単純なルーチンでクリアできてしまっては興醒めになるのだが、
今作ではその辺りが強くなかったのが悲しい。ある行動だけでほぼ全てのパラメータ条件が満たされてしまうんですよ。
調教だけを見ると前作よりも大分内容が軽くなっているので、個人的にはこれだけでも良いのですがお勧めするとなるとどうなのかな。
虜を彷彿させるシステムになっているので、その辺りは凄く楽しかったのですが、未プレイの人なら虜やってみて、って思いますし。
まあwin7だと虜のインストが面倒な場合があるので、最近はそうも思えなくもなっているようなのですが。

声優さんについては文句もなく。
相変わらずBGMは少なく、雨音のような環境音も合わさって、常に閉鎖空間で一人いるという感覚を喚起させてくれるが、
物語が全般的に淡白な印象を受けてしまうと言われると否定するのが少々難しい

絵については雰囲気が大分変わった印象。なんか幼くなった気が。
ニーソックス差分とか変な差分が増えたが、前作ほど差分が多い印象はない。数の面では減った気がする。
それ以外で思うことは特になく、シチュエーションが普通だったので、鮮烈に印象に残るのがなかったかな、と。

エロはともかく回想モードに登録できないものが多いのが是非が別れるかと。
90-00年代初期だとセーブでカバーしてくれってのが大半だった記憶はある、今作もそうしてくれとガイドされているが、
こういったシステムに親しんでない人には、少し厳しいものがあるかもしれない。
エロそのものを見るとストックホルム的な印象を受けるエロが比較的少ない、ほぼ無理矢理といってもいい。
エロ数値操作ゲーとしてみると、変化が乏しいという苦言にも繋がるが、シチュエーションフェチなら有難いかもしれないですね。
虜2の由紀子とかを求めてると、今作もそれはなかったので注意しましょう。

このご時勢、またkissも作ってくれそうな雰囲気になってたりもしてきてうれしいのです
非難の対象だってのに売れない分野なので作ってくれただけでも有難いというのがそもそもあるのですが、
望めるならばこうして欲しかった、ああして欲しかったと思える部分も多々ある出来ではあったので、
この分野のファンが手を出すならばともかく、一見さんならばプリマヴェールV、DEEP2あたりをやって面白かったらやってみてもらいたいですね
最低でもどっちかが合わないとこのゲームはお勧めできないかと



以下クリアできない人へ































アナルビーズを3時間おきにやり、体力・気力は350以上をキープ、食事と会話を活用しつつ、常に制服
これで12日目までやると恥と好感以外は1000超える
8日目くらいで従順と快楽のノルマ超えはするので、あとは好き勝手にやってもクリアは可能
期間内全てでこれだけやってるだけでもクリア可能、これが個人的にお勧めしにくい理由でもあったりします