あやかしびとと比較して厳しい点の方も多いですが、自分はほぼ同じくらい満足。良くなった点悪くなった点どちらもありますが、十二分に燃えます。コミカルとシリアスの比率もバランスよく、男女どちらのキャラクターも魅力的でした。一部回収し切れていない伏線が残念だったものの、ボリュームも十分あるので減点対象外です。
壮大な世界観の割にスケールが小さいというのは他の方の感想どおりですが、無理に広げる必要は無いと思うので、減点対象外。
色々な種族が用意されている割には出てこないというのもありますが、無駄にキャラを増やす必要もないですし、むしろリザードマンやオークで味のある脇役が居るだけでの他のゲームより凄いと感じます。
キャラクターに関しては 男性:◎ 女性:○
相変わらず脇役も深く描写されてます。
主人公が薄っぺらいとの評価が多かったのですが、そのお陰で感情移入しやすかったです。主人公の音声をOFFにする派なので声のほうも特に気にならず。
まあ執事の心得みたいなものが前面に押し出されていますので、そこに共感できるかどうかだと思います。
悪役が単純な悪役でないのも◎
ベイルが最高でした。声だけ(一応銃以外の姿も一枚だけありますが)であれだけ魅力的なキャラはそういないかと。
後はレイスが最初は好きになれそうに無かったですが、過去の話を読んだ後には大好きなキャラになりました。
ヒロインは3人とも魅力的でした。
キャラ的には雪が好みでヴァレリアのようなタイプは好みではないのですが、プレイしているうちにセルマも含めて3人とも甲乙つけがたくなりました。
あやかしびと同様、ルートによって話が大きく変わる部分もよかったです。
よくあるような、ルートはほぼ共通でヒロインだけ違うものと違い、独立したお話としてそれぞれ楽しめますし、共通部分も飛ばせるので、全く苦にならずでした。
残念な点は
・あれだけひっぱっておいてノーライフキング自体が出てこない点と、他のミスティック・ワンが出てこない点。
他の方の感想にもありましたが。その辺りを含めてもう一つ大きなルートとしてあれば100点でした。
・主人公がネイムレスになりそうな描写がありながら全く意味の無い点
・セルマルートでのベイルとの決着のつけ方 とくにトゥルーエンドであろうこのルートでベイルが消えてしまうのは(進行上仕方ないとはいえ)かなーーり残念でした・・・。