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zanさんのあえかなる世界の終わりにの長文感想

ユーザー
zan
ゲーム
あえかなる世界の終わりに
ブランド
キャラメルBOX
得点
85
参照数
557

一言コメント

シャマナ→アリスマ→おとぼく→BLUE→あえかなる とやってきましたが、キャラメルボックスの作品は安定した面白さを感じます。残念だったのは、立ち絵が複数パターンある男性サブキャラクターが4人(内2人はイベントCGも複数)いるにも関わらず、音声が女性のみのため、盛り上がるシーンで少々寂しいこと。後、テキストの文章は良いのですが、文字のせいかレイアウトのせいか、理由は良くわからないのですが少々読みづらく感じました。特に良かった点は全体的に丁寧に作っていることが感じられるところで、サイバーな雰囲気が良く出てます。後、主人公も話を進めていて共感できる部分が多く、強くて素敵でした。シナリオについては・・・→

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

EDがあるヒロインは千冬 ナギ リップル ひまわり 柚子 の5人。

リップルとひまわりに関しては、作中で惹かれていく過程が描かれているため、自然な感じがします。
柚子に関しても、作中での絡みは少ないものの、幼馴染としての過去や関係が作中に何度も描かれているため、不自然さは感じません。

千冬に関しては、何せ本編が始まる前にEDになってしまう感じです。
(OPムービーが出ないので・・・)
サブキャラ扱いのキャラも攻略できるようにしたと好意的にとるべきなのか、
メインヒロインの内1人としてぞんざいな扱いをしているととるべきなのか悩みます。
好きなタイプのヒロインではあったのものの、基本一本道である本編を考えると、途中途中で絡ませるのは難しいかなあとも思うので、ちょうど良い落とし所かもしれません。

問題はナギで、一応最後まで絡みはあるものの、他のキャラと違い、かなり唐突感があります
他のキャラと違い、一本道のメインシナリオではひっつく理由がわからないです・・・


評価を見る限り、リップルが大人気のようですが・・・納得です。
ただ、他のルートは要らないとまでは感じませんでした。
柚子やひまわりのルートも個人的には好きです。
特に柚子については、本編中ではほとんど絡みが無いにも関わらず、エンディングを自然に感じられるのは、それだけ細かく日常に描写しているということですから。


男性キャラも魅力的なのですが、黒幕はあまり意外性も無く、ちょっと力不足な感がありました。
まあアクションメインでは無いゲームでしょうし、それも仕方ないかもしれませんが。
それでも作中に度々出てくる集中力の高まりによる超人的能力が、最後の最後でなぜ発揮しないのかと小一時間・・・
でも盛り上がるタイミングでタイトルの曲が流れるところ、かなり燃えます(´д`*)

後、ゲーム中に出てくるオンラインゲーム、どう考えても国産大作RPGのネットワーク版そのままに感じました・・・過去やっていたため、すんなり説明を理解できましたが、やったこと無い人にも簡単に伝わるのでしょうか・・・?