少し前の作品なおでシステム面ではさすがに見劣りしますが、シナリオ面がご都合主義ではあるものの、非常に良かった。ここの評価で事前に主人公の成長モノと知っていたおかげで最後までプレイできました。
テキストが読みやすく、テンポが良いこともあって、あっというまに終わった感もありましたが、個別5人+ハーレム+娘ルートと十分内容はあります。
正直、シナリオ自体は浅いものですが、キャラクターの魅力、特に主人公の魅力のおかがで非常に楽しめる内容になっています。傑作とまではいわないまでも十分良作でした。
以下、ざっと特徴のようなものを(()内は個人の感想)
・基本的にはギャグテイストで、各シナリオ、それなりにシリアスな展開も含まれますが、暗くなったりすることはないです
・この作品の魅力はなんといっても主人公でしょう。最初は正直嫌になるくらいダメ主人公(へタレ系ではない)ですが、変わっていく過程がそれなりの段階を踏んで描かれているので、主人公を重要視する人には特に投げ出さずにやってみて欲しい。
・夕絵ルート、かなたルートでは、極度の独占嗜好の方にはちょっとつらいかもしれません。(個人的には許容範囲でしたが)
・南はありがちなメインヒロインで、深みが無いです。姫子も最初の印象どおりのキャラクターで特記事項は無し
・藍理はもっとも非現実的なお話で、キャラクターとしては可愛いものの、描写が少なく、変化が唐突感があります
・ハーレムルートは、単なるHシーンのみのオマケが多い作品の中で、個別ルートでの問題を概ねクリアしつつ、全ヒロインとくっつくという、ハーレム好きな人には是非やってほしい内容でした。
・さすがに絵は少し古いので、特別綺麗ということはないです。ただ、ムダに立ち絵に力をいれているのか、一瞬しか使われない、節分の鬼の面をあたまにのっけた絵とか、半脱ぎ水着とかがあります。
以下は、クリアした感想をつらつらと(ネタバレも含みます)
強く印象に残ったのは、湖で夕絵の前で泣き崩れるシーンと、運動会でのシーン。
湖のシーンがあるおかげで、主人公の成長の理由(?)を垣間見ることができるので、主人公の変わりっぷりを醒めずに見ることができます。
運動会でのシーンは分岐後であるため何回か見ることになりましたが、毎回スキップせずに読んでしまう程のものでした。
まあ予想通りかなたは女性なわけですが、後ろからおそっておいてそれに気付かないってのは流石にちょっと・・・。
上にも書きましたが、ハーレムルートが投げっぱなしではなく、むしろ本筋として描かれているのが非常に良かった。
その後の娘ルートについては賛否両論のようですが、〆にも上手くつながっていますし、本編での娘萌えもあいまって個人的にはうれしいサプライズでした。
ちなみに、本当にネタバレになってしまうので間を空けてかきますが・・・・、
近親関連がNGな人でもいけます。