まず雰囲気が抜群に良かったです。(個人的に寒い地方の古びた温泉地が好きというのもあって。)田舎の人の良さや雰囲気がが(ゲーム用に誇張されているものの)上手く描けていると思います。後、こういった作品にしては主人公が大変好感が持てるところも◎。サブキャラクターも男女問わず、良いキャラばかりでした。絵や演出も丁寧に作られているのがよく伝わってきます。音楽も雰囲気に合っており◎。シナリオについては・・・→
ヒロインは3人で、全クリア後に+1です。
共通部分が少ないため、4回行うのは全く苦になりませんでした。
日常会話は和やかで、時々クスリと笑えるところがある感じです。
又、どのシナリオでも少々泣きそうになる部分がありました。
ゲーム中の期間が長いため、ヒロインと主人公が日常の積み重ねから惹かれあっていく部分は丁寧に書かれています。
最初にやり始めたときは、ゆのはの守銭奴な部分が少々鼻につきますが、それでも最後の一歩は踏みとどまる良心的な部分があったので、結果オーライです。
ただ、メインヒロイン3人のうち、「ゆのは姫」に関わる話の描かれ度合いには大きく差があるため、スケール的な差は大きいです。
わかばのストーリは1番平和的で和むお話でした。
大きな盛り上がりは無いものの、1番やっていてむずがゆいような恥ずかしさがあります。
椿のストーリはある意味1番スケールが小さいような、男女間を描いているような、悪く言えばどろどろしたストーリでした。
ただ、やきもちやきな所や強がっている部分があり、キャラクターの魅力は他の2人と差はありませんでした。
唯一年上系なヒロインであるところも個人的には好みです。
穂波のシナリオは3人の中で最も「ゆのは姫」と関わりがあり、3人の中では最後に持ってくるのがお勧めです。
この後に、クリア後の「ゆのは」を進めるのが1番しっくりくるかなあと思います。
「ゆのは」のシナリオは選択肢は一切なしですが、元々どのヒロインも選択肢はあまり意味が無いので、おまけという感触はありません。
3ヒロインのシナリオでは少々ゆのはが可哀相な描写がありますが、最後にこれをクリアすることになるので、満足できました。
正直、ストーリの先は読めますが、それでもきちんとハッピーエンドになるため、満足度は高かったです。
又、このシナリオでの相棒(バイク)の最後の描写にはかなり来るものがありました。