傑作とまではいわなくても十二分な良作。年上キャラがFD狙いなのか攻略対象外なのは残念ですが中途半端なルートを入れられるよりはよっぽどよいかも。凡作と比較した場合、主人公が非常に魅力的なところが勝因かと。
性格や行動等、非常に好感度の高い主人公でした。
魔法のある世界の主人公ではあるものの、魔法も使えず、何か秘めた力がある系でもなく、ただ、アイデアと発想が優れているという（まあ、ある意味秘めた力ですが）、鼻にもつかず、地味すぎることも無い良い塩梅な主人公キャラだったのが平凡な作品を佳作～良作のレベルに引き上げているように思います。
ヒロイン４人に女性サブキャラ４人（内１人は１人Hのみありで残り３人は全く無し）と半数が攻略対象外なのは少し残念ですが、４人とも共通ルート後は全く違う話になり、個別も十分な長さがあるのでボリュームが少ないということもなく、中だるみしないという意味ではちょうど良いくらいなのでFDに（特に年上３人は）期待。
立ち絵の表情がころころと（ギャグ顔も含めて）変わるのは見ていて楽しいものでしたし、それほど演出はないですが、一応バトルシーンもあったりと、丁寧に作られている感があります。
魔法学園ものであり、シナリオも魔法抜きでは語れないものになっているものの、イマイチ印象が薄い感じで、結構普通な学園モノ。
ただ、どのシナリオも後半にHシーンが集中しており、かつ各キャラ４シーンずつあるため、バランスが悪い感がありました。先が気になるところでHシーンが入るとついスキップしてしまったり・・・。
全体的に薄味な感がありますが、逆に言うと万人受けしやすい内容です。
シナリオの起伏には若干欠けるものの、学園町・要センセイ・真といったサブキャラクターとの掛け合いが楽しかったので、退屈ということは無かったです。