プレイ時間の割にはしっかりと厚みのあるシナリオ
脳死で読み進めるだけでは、終盤における有馬の行動にぽかんとするばかりになってしまうのではないでしょうか。それくらい有馬が有能というかなんというか、すぴかへの愛が強いというか。どこまで見越して策を練っていたんだという感想がまず出てきました。そして、作品全体を通して芸術作品のような美しいものを見たときの感動を覚えました(わかりづらくてすみません)。
作中の大正服姿のヒロインたちは、私が和装好きなのもあり非常に良かったです。キャラクターたちの服装だけでなく、背景やせりふ回しからも大正の雰囲気を感じられて素晴らしかったと思います。
ここでこの名前を出すのはナンセンスなんでしょうけども、「月に寄りそう乙女の作法」シリーズで描かれてきた主従関係のイメージをいい意味で覆してくれたと思います。