女装ジャンルは女装に意味があったかどうかで評価は変わってくると思う。
主人公が女装してこその女装ジャンルにおいて、この作品は果して男を主人公に置くべきだったのだろうかと疑問。
第一に自ら女装という手段をとった点がマイナス。個人的には嫌々女装せざるを得ない状況になって女装をするのが好きなので、その点においては非常にマイナス。
第二に性格。女女しいというか性格が完璧に女性。どのシチュエーションも女性×女性のように見え非常にマイナス。
主人公に男性らしさが残っていない女装ゲーに意味があるのだろうかと思います。
低価格ソフトだから仕方がないとは思いますが、落とし所のない終わり方をしている点もどこか中途半端。
起承転結の転で終わっており、ここで終わってしまうの?と。
△シナリオ
√…綾香・かれん・ハーレム
どの√も正直相手が変わるだけといったようなモノ。かれんの嫉妬した時のセリフは良かったですが、それ以外は展開もセリフ回しも滅茶苦茶。
○グラフィック
グラフィックは高水準。ただ肌の塗りがあまり好きではなかった。
CGの枚数は差分抜きで20枚。
○Hシーン
21枠。ただタイトルにあるような受け身シチュはそれほど多くなく、この作品にがっかりした一つの要因でもあります。
主人公×かれんのシーンの方が個人的には○。
×音楽
致命的にあっていない。BGMが作品の印象付けに如何に役立っているのかを実感できた気がします。
暗いBGMで、むしろない方がよかったかもと思えるようなモノです。
声優も微妙。主人公の声優が女性ということもあり、前述した主人公の女らしさがより加速したのはマイナスポイントでした。
○システム
最低限はそろっています。選択肢の選択済みと表示されるのは地味にいいと。
セーブは40枠。
CG・シーン回想もあります。
総評
普通に百合ゲーでもいいのではないだろうかと考えてしまうような作品。
前述した通り、女装にあまり意味がない為、女装目当てに買うと結構ガッカリするかもしれません。
ただ低価格ソフトということもあり、どこまで妥協して楽しむことができるかということではないでしょうか。
ただグラフィックのレベルは高く、シーンも数はあるのはいいところだと思います。
普通に進めたら2時間かからずに読み終えてしまえるような内容なので、過度な期待はしない方がいいです。