魔性の従姉によって、平凡な暮らしが徐々に狂わされていく堕落モノ。
元々血の繋がっていない母と妹と暮らしていた主人公が、姉を養女として迎えることによって、幼馴染も巻き込みながら5人で堕落していく様を描いた作品。
コマンド選択式でストーリーを進めるフラグ立てが面倒ではあるが、エンディングに影響する重要な選択肢は終盤の3か所のみ。4人のヒロインのうち、誰の部屋に行くか、誰が気になるか、誰をかばうかである。この3つの選び方によって、24通りのエンディングがある。全て同じヒロインを選んだ4つのエンドのみがグッドエンドで、残りはバッドエンドであり、グッドにしても退廃的なもので、あまり救いようのないエンディングばかりである。
PC98晩期に出された作品で、特にエロシーンで気合の入った艶麗なドット絵と、インモラルでダークな雰囲気は、まさに『魔性の貌』というタイトルに相応しい出来であった。