「無題」は100点。死ぬまでに満点を付ける作品に巡り合えるか怪しいので一応。(攻略)
元はPC-98用で発売された、5作の短編からなるオムニバス。
発売したのが20年前と考えると、個人的には「好き好き大好き!」と同じくらい内容に驚かされました。
1作1作は小粒ですがハードな性癖を扱っていて、当時SMの先駆けだったPILの凄さが伝わってきます。
1.AFTER SEEK ~牝奴隷真梨乃 野外調教編~
SEEKの後日談にあたるミニ調教ゲーム。
調教師が集まるパーティー当日までに、真梨乃を立派な奴隷に仕立て上げる。
SEEK未プレイでも、作業が苦じゃなければコンプは可能。
体力と理性を消費して調教進度を上げるゲームで、難易度は低め。
【ルール】
・公園や繁華街に出かけ、野外調教のコマンドを選ぶ
・調教進度が低いうちは、過激なコマンドは選べない
・体力が減ったら休んで寝る、理性が減ったらSEXをするで回復
・体力が0になると真梨乃は寝てしまい、翌日になるまで調教できない
・調教の途中で理性が0になると、SEXをする以外選べなくなる
ENDの条件は公式のヒントにある通りで、
スカの小は50、大は80まで上げればコマンドを選べるようになった。
【自分の失敗例】
・「SEXをする」の効果がわかっておらず、無駄に選んでいたら日数が足りなくなった
・調教進度が上がるイベントの日に真梨乃の体力がなかった
・過激なコマンドを選ぶ前に理性が0になり、回収に失敗した
など。
難易度が低いと言ったのは、真梨乃の体力が30ほどになったら自主的に休み、
80ほどまで増やしてからイベントに臨めば1日でそこそこ調教進度が上がるから。
それにプラスして予備校の日に合わせて前もって休むなど、臨機応変にしていれば余裕で調教進度100をカンストする。
真梨乃の体力が4~50くらいでイベントに行っても大して上がらないし、帰ったら寝るしで悪循環になるのは避けたい。
2.犬
目が覚めると犬用の檻にいた男が、美女三姉妹に買われてバター犬ならぬ肉棒犬として可愛がられる。
犬を買うときに最初から肉棒しか見てないし、飼ってからも性処理具としか見てない。
コマンド選択式で、「見る」「感じる」「聞く」などを選んでストーリーを進めていく。
一本道なので普通に読んで進めたい衝動に駆られるが、選んだコマンドから減っていくので、
正しいコマンドを選ぶまで何度も同じテキストを読まされるタイプじゃないのがありがたい。
よって、一番下のコマンドにマウスカーソルを合わせてクリックしていれば、自ずとストーリーは進む。
ただしスキップがないため、再プレイには連打ツールを併用。
シナリオの背景設定はどこかの荒廃した世界。
犬と認識されている男(CGでは人間)と交わった姉妹が、犬人間に変身してしまう。
そして、三姉妹に虐められているメイドだけが犬にならず、退廃的な終わり方をする。
M目線的には姉妹のキャラが薄いこともあり、いまいちだった。
テキストは雰囲気が出ているけど、個人的評価は普通。
3.輪恥-リンチ-
選択肢を選んでいく普通のADV。
CGが少ないのにENDが多く、選択肢でセーブできないのは作業感が強い。
メガネの女の子が金を強要されてブルセラショップに下着を売ったり、いじめっ子の手先からチカンを受けたり、
ノーパンでミニスカートを履かされたりけっこう悲惨。
美術部に売られて全裸でデッサン、ケダモノのような男たちにヤラれて、浮浪者とSEXして人間の終業式を迎えるのは話として面白かった。
だが、個人的には5作の中で最も不満を感じた。
・美術部イベントの後は必ず化学教師が現れ、変なオチを付ける
・CG使い回しが多い
・スキップが頻繁に止まる
・セーブ周りのシステムが酷く、ロードがけっこう前に戻される
・攻略が複雑で何周も必要
など。
4.性欲の強い看護婦
性欲が強すぎて男も女も毒牙にかけていく看護婦の日常。
BGMやテキストがノリノリで、登場人物の名前は芸能人そのままなんだろうかw
詳しいことはゲームの補足説明に書いてあるが、特定の時間帯(曜日?)に見れるエピソードが決まっていて、
1度のプレイで全て見ることはできない。
これはなぎさの勤務時間が変わるから、という設定らしい。
1周目だけ共通で、2周目からは1つ1つのエピソードが短い。
その度にスタッフロールがありスキップできるけどまだるっこい。
いっその事、時間帯ごとのエピソードで繋げてくれた方がよかった。
5.無題
自身の存在意義を多義的でなく一義的にまで追い込んでしまうほどの孤独(アイデンティティ)を抱え、
生き方を軌道修正できない(から死を選ぶ)人向け。
理想の死はここにあった。
攻略
https://seesaawiki.jp/erogekouryaku/d/PILcaSEX