シナリオ自体は死生観というテーマに沿っている。しかし簡潔に言えば薄い。オールクリア前提で多少厚みがでる程度。
死生観がメインテーマのゲーム。よくあるテーマでもあるが、単体で扱うと難しいテーマでもある。
不老不死になれたらと考えたことがある人もいると思うが、この作品はそれが(ほぼ)当たり前でありそれ故に生と死について考えるというもの。
死が迫ることにより生の大切さを実感することもあるが、全体的に死よりも生についての描写が多い。
この作品が伝えたいことは一貫しており、生活部の格言に全て集約されているともいえる。
共感できるかどうかはプレイヤー次第。
私としては考え方は納得できるが共感は半々といったところ。
前置きが長くなりましたが、点数の殆どはテーマに沿った作品作り、キャラクター、美麗なCG、他システム面のものです。
シナリオ自体は普通。特に個別ルートは色々と不満というか描写不足に感じました。
キャラクターや日常劇は良かったものの、肝心の部分が薄味でシナリオに入り込めず残念。
最終ルートのすみれEDの締めは好きですが・・・。