よく出来たほんわか18禁ホームコメディ
家族っていいなぁ、娘っていいなぁと思わせてくれる、とても貴重なゲーム。
娘たちとの日常シーンがとにかく面白くて、娘たちに囲まれて暮らす幸せを素直に感じてしまう。
変に感動系に走ることもなく、でも娘たちや家族としての絆をしっかり感じられるし、
ストーリーは全然気負わずに軽く読み進められる。
特に有名じゃないけど、実はかなりよく出来たホームコメディエロゲだと思う。
キャラクターがそれぞれ個性的&魅力的。
一番のお気に入りは人懐っこくておおらかな次女の瀬苗だけど、
四女の奏実の大人しくて控えめで思い込んだらまっしぐらな性格もとてもよかった。
お父さんのことはなんでも許してしまう父LOVEな長女の彩芽もすごく好きだった。
一番ぶっ飛んでるのはにおいフェチの三女氷華だけど、
これは少しそのぶっ飛んだキャラ付けに頼りすぎてたかな･･･。
でもこの家族の中ではやっぱりなくてはならない存在。
一人ひとりのキャラだけじゃなく、娘全員、家族全員ですごくいいなと感じた。
欠点を挙げると、実はエロシーンが致命的にエロくない。
日常シーンはなかなかセンスがあってちょっと感心しちゃうようないいテキストなのだけど、
エロシーンのテキストは本当に駄目。
もしかしてエロシーンだけライターが別なのかなぁと思ったり（憶測）。
これだけはもう少しどうにかして欲しかった。
ただ、このゲームの真価はあくまで日常シーンにあると思うので、まぁそこはあまり気にしない。
いわゆる個別ルートというのはなくて、共通ルート（分岐を含む）のあと、
少し長めの個別エンディングに移っていくのだが、
このエンディングがそれぞれとてもよい。
ありきたりで分かりやすい「めでたしめでたし」という感じじゃなく、
それぞれのルートでひと悶着あったり、ちょっと意外な結末を迎えたりする。
そんな展開の中でもしっかり家族の結びつきを感じさせるストーリーになっていて、
なんだかんだで「家族っていいなぁ」「娘っていいなぁ」という、ほんわかした気持ちでゲームを終えられる。
娘たちとのほんわかラブラブな生活を味わいたい人にぜひお勧め。