フルボイス化、特に男性ボイス追加は大きなプラスだと思う。
…といってもこのFVR版で初プレイな訳ですが、男性ボイスが原作ではなかったとは信じられないほど合っていたと思う。
三盗賊やセイレンの王、ルビーマン等のボイスで滑稽さが大分増したと思うし、
カルベルティ、マタイオス、レヴィ、蒸気王、バイロン等のボイスで各キャラの特徴、かっこよさ、不気味さなどが感じ取りやすくなった。
この男性ボイスがない原作をプレイしていれば80点ぐらいにしていたかもしれない。
シナリオに関しては、世界観や各キャラの過去に関して多くの裏設定があることを存分に仄めかしておきながら具体的に描写されるのはごく一部だけでEDを迎えてしまうので、この一作だけで抜けて高い評価をすることは難しいように思えた。
ただ、この一作だけでこのシリーズが終わっていれば大いに不満だっただろうが、同じ世界観を共有したシリーズがいくつも出ていることを考えるとこれはこれで単純に深く考えず楽しめばいいのだろうという気もする。
いずれにせよ、グランディアを思わせるような王道RPG的な展開のあるエロゲーは初めてだったので新鮮な気持ちで楽しめた作品だった。