まあ予想通り普通のFDで、音声全部聞いて所々読み返しもして2時間かからないぐらいの話×6。ただ、Rewriteの設定を生かした様々な可能性を見ることができて楽しめた。そしてRPGもなかなか凝っていてミニゲームのレベルではない。残した伏線回収、新ヒロイン追加といったような続編的な意味合いのない純粋なFDとしてはそこそこなんじゃないでしょうか。
ルチアシナリオはひたすらにエロい。これ、抜きゲーですか？と思ってしまうぐらい。そして主人公の声がものすごく気持ち悪い。まあ正直シリアスにしてもギャグにしても本編の焼き直しといった感じで中途半端だと思うのだが、FDとしてはこんなのもいいでしょう。
ちはやシナリオはED後の平和なオカ研の活動が見られる。まあそれだけなんだけど本編のED後にほとんど問題なく日常に戻れるルートはちはやルートだけなので、ちょっと感慨深い。
小鳥シナリオは本編EDのわだかまりを払拭してくれた。そして終盤は従来の泣きゲー的展開。
静流シナリオは馬鹿げた世界観、馬鹿げた展開。それなのにこれもまた泣かせてくれる。欲を言えばぎるぱにも出してもらいたかった。
朱音シナリオは設定から本編から大分ずれた話。本編であまり見れなかった心を開いた会長を見ることができて良かった。
篝シナリオは転校してくるなんてギャグかと思っていたが、シナリオロックで最後にプレイすることになっていることが頷ける、一番本編のメインに近い話だった。本編で描写が薄かった篝への好感度が上がった。
全体としては、やはり個々のシナリオのボリュームは少ないので質もそれなり。Rewriteが好きだったと躊躇なく言えるレベルの人でないと厳しいかもしれない。
だが自分はそういう人なので結構楽しめました。
クリア後もこれが本編だったのかと思うほど力の入ったRPGが待っていて、ファンとしては満足です。