まあ最初から分かっていた事ではありますよね。鬱になるって。
何で俺あんな青春送らなかったんだろうとかなんであんなに必死に夢見なかったんだろうとかもうね。
眩しいですよこのゲーム。
小鳥アフター
「空を飛ぶ事」と「夢を追う事」の親和性は本編よりも更に洗練されていた感じ。
それが遺憾無く発揮されていたのが小鳥アフター。このルートは本当に素晴らしかった。
小鳥も相変わらず可愛いし。あの性格にあのボイスは反則クラスだと思う。ずっとドヤ顔で語っていてほしい。
強気と弱気の黄金比を見せられるような、あのたまらない性格付けは。
小鳥が成長した事によりちょっと弱気の面が減った感じ。その代わり、かなり自然に甘えるようになった。
仲違いしてても甘えた空気が滲み出てる。かわいい。
ただ、最後は別れる前までではなく、再会した後を描いて欲しかったかも。結婚後とか。
まあこのFDのコンセプト的にはこれで正しいんでしょうけど。
天音ビフォア~アフター
名作。各人の心の機微がよく描かれているし、天音がおもしろ可愛すぎる。
本編からいくつか複線も引いてあって、上手い事話を組んで回収するし、あの名台詞もいい所で出てくる。
後腐れなくスッキリ終わって言う事なし。
本編では僅かにしか出番の無かったイスカの性格もいい感じだし、彼女とアニキの恋愛下手も何気に見所だと思う。
ほたるルート
とにかくその可愛らしさが○。
愛されたくてついて回る女の子といった感じ。引っ込み思案でおとなしい性格なのに、愛される事に関しては結構積極的
なのも好印象。親しい人との間では時々飛び出すお茶目な発言ももう凄く可愛い。
話は小粒だけど、ほたるの成長というテーマがちゃんと通ってて読み応えがあるし、不快に感じる要素もほとんど無い。
何より、全編に渡りほたるからの好きですオーラを感じ取れるのが大満足。
・・・なんだけど、ただ、ラストで「仕切りなおし」をやっちゃったのは良くなかったんじゃないかと思う。
惚れ直すのはいいと思うけど、「一から関係を築き直したい」っていう台詞になっちゃってるせいで、
それ以前までのほたるを否定されている気分になった。
それまでの、後ろをついて回る彼女も十分可愛かったのに・・・。
そもそもそんな彼女とラブイチャしたりHまでしちゃったりしてるのがこのルートなのに、
この台詞、その内容や、そこで描かれた二人の関係まで否定してるような気がしてならない。
多分、ほたるの最後の台詞を言わせたかったんだと思うけど、改めて告白しなおすという状況を作るのなら
「一から築き直す」ではなく、これまでの関係も霞ませない形で「新しい関係も築いていく」にしていたほうが
スッキリ終われたんではないかと思う。
まあ素人意見なんでしょうけど、少なくとも僕は、この一言のせいで最後の最後にちょっとモヤっとした気分になりました。
ほたる可愛くて良いルートだったのに・・・。
佳奈子ルート
に関しては・・・実は当初よりあまり期待はしてませんでした。
というのも、「男に下着姿を見られても何とも思わない」設定がちょっと受け付けない。
実際、実家にいると思われる義兄弟や、小鳥アフターでは新入部員男なんかにも見られちゃってるし。
誰にでも解放される露出シーンはサービスカットじゃないんです。艶姿のレアリティを下げちゃうだけなんです。
ヒロインを攻略する事が主旨の純愛ゲームなのに、そのヒロインの下着姿からレアリティが失われてるのは如何なものかと。
サブキャラだった頃はそんなに気にならなかったんですけどね。だから攻略できると聞いてもなんか微妙な気分でした。
ちなみに彼女の最後のCGはその下着姿なのですが、これがまた凄く良い出来だから尚の事タチが悪い。
恋人のこんな素敵な姿を他の男も見た事があるなんて・・・悔しい!
それに、シナリオもちょっと微妙だったかな。
佳奈子から「主人公の事が好き」っていう気持ちをあんまり感じないのが一番の理由ですが、
本筋に関しても、てっきり過去の出来事なんかを絡めて彼女の人格にまつわる話が掘り下げられると思ってたんですが、
どっちかというとその辺は軽く触れられる程度で、メインは双子の仲介シナリオって感じになっちゃってるし。
どうしても肩透かし感はあったかなと。
姫城姉妹if
個人的に大当たりでした。
本編あげはルートは、まあ色々とスッキリしない要素が重なり合って全然恋愛し合ってる感じがしない、
実に残念な出来だったな~なんて思ってた訳ですが、
今回の3Pルートではそういうマイナス要因が無いおかげで、あげはのベタ惚れっぷりが真っ直ぐ伝わる内容になっていた点
で高評価。幼馴染はこうでないと。
(ま、単にほぼHオンリーだったからというだけではあるんですが・・・印象って大事)
ほたるの急接近は元の性格から考えるとちょっと不自然ですが、まあ、あげはルート後に、ほたるルートに充当するような
出来事があったんかな? と脳内補完できるレベル。
後、姉妹揃って後ろまで開発とか碧さんレベル高いっスね。 いや後ろ大好きですけども。
風戸姉妹アフター
こういうダラダラしてる贅沢な一日っていいですよね。
二人の性格と相まって実に和む。
特に亜紗のポップで小動物的な可愛らしさは本編を超えるレベルに仕上がっていると思います。
亜紗単体ルートよりも二股ルートの依瑠の方が好きだったので、こっちのアフターにしてくれた事は純粋に嬉しい。
また、何でもない日常を描いていながら、どこか「変わっていく事」へのメッセージ性もしっかり含まれていて、
読後感はとてもスッキリしていました。良作だったかと。
ノベルは、本編の途中までを小鳥視点で描いた作品です。新規CGが何枚か登場してます。
本編の時も思いましたが、ほんと羨ましい青春物語ですよ。
自分の人生がみみっちく思えます。
ちょっと補完し足りない部分を感じたりもしましたが、
キャッチコピーでもある「広がり」を見せ付けるにはいい内容になっていると思います。
小鳥ルートも天音ルートも、その先に希望溢れる展開を望めますし。
本編が好きだった人は是非プレイする事をお勧めします。
ただ、サブヒロインが攻略できるようになった事よりも、小鳥、天音目的で買う人の方がより楽しめる感じかな。
やった事ない人は、この機会に本編同封版を入手してみてはいかがでしょうか。
本編をやらずにファンディスクをプレイするのだけは絶対お勧めしませんが。