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ypwa39さんのキッキングホース★ラプソディの長文感想

ユーザー
ypwa39
ゲーム
キッキングホース★ラプソディ
ブランド
ALcotハニカム
得点
91
参照数
844

一言コメント

濃密イチュラブゲー。顔面崩壊注意。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

凝ったシナリオはありません。
単に、主人公とヒロインが恋愛というものを知り、
それに伴う友人との付き合い方を学んでいくというお話です。

ですが、その恋愛に対する各自の捕らえ方、価値観の変動、他者との距離感などが
丁寧に描写されていて、とても好感の持てる読み口になっていると思います。

そしてイチャラブ。
この作品に置いてのみイチュラブと言うべきか。とにかく甘々ぶりがハンパ無いです。
この甘さとヒロインの可愛らしさに悶え転がるのがこの作品の楽しみ方。
まさしく萌えゲーのあるべき形ですね。

ヒロインは三人それぞれ違ったタイプの魅力を持っていて、かつ、全員が驚くほどに可愛いです。
さすがハニカムはツボを押さえたキャラ造りをしてくれる。
特にのばらはヤバイ。
「可愛らしい」と「いい女」の最大値を足して割り損ねたようなキャラです。
そんな彼女の愛情表現はストレートで常に最大級。破壊力が並じゃない。
この作品の主題でもありますが、彼女とつき合える主人公が本当に羨ましい。

エロは意外と濃いです。何気に萌えゲーとしては汁分が多い。
というか、聖が飛び抜けてエロイ気がするのは気のせいか。
「自分の身体で気持ち良くなった証に精液かけてもらえるのが一番うれしい」って
純愛ゲームにあっていいエロさだろうか? 本当に主人公が羨ましい。

志乃は恋人になってからの態度の変化が良かったですね。
大人ぶって見せようとしていた彼女が、本音を晒して甘えまくりに。
しかもその甘えっぷりの深さが凄い。身を摺り寄せる子犬のような少女。
本当に主人公が羨ましい。

とまぁ、公式で宣言してあるとおり、恋愛する彼らがうらやましいと思えるお話でした。
公言した通りのものが作れるというのは、やはりライターさんの腕なのでしょうね。
イチャラブゲーを期待して買った僕には大満足な一品でした。

特にのばらは、今年(キッキンの発売は2010年ですが)買ったエロゲーの中でも
一番のお気に入りヒロイン。
ただベタベタに甘いだけでなく、主人公との信頼関係とか、
お互いの事を分かり合えてるという空気感、結びつきの強さなどを
イチャラブシーンからも感じ取れるヒロインでした。

後、個人的に、
「私はゴムに処女をあげたいわけじゃないぞ」は、美少女ゲーム史に残していい名言だと思う。