他の萌えゲーとは違う(唐突)
シナリオ全体の内容は短かったがそれでもプレイする価値は大いにある。
良かった点。
1・心理描写
この作品は好きになる理由をきちんと描写している
最初から好感度カンスト状態からではなく、どういう経緯で相手を好きになったかなどがきちんと描写されているのが良い。
また、恋愛のみに限らず駿河と衣遠がお互いに対して抱く感情が複雑で、あっさりと割り切れないところにもリアリティがあってよかった。
そしてそれでいてなお、どのキャラも二次元キャラらしい属性があり、それでありながら人間らしさを感じるキャラばかりなのが魅力的だった。
2・嘘らしさを感じない
ライターさんの人生経験が滲み出ているような部分を多く感じた。
今作で言えば、りそなアフターの衣遠や華花さんの発言がそれを表している。
以上二点が良かった点だ。
というよりこれは釣り乙シリーズ全体に言えることだ笑。
最後に
昨今のアニメ、エロゲ、ラノベは作者にろくな人生経験が無いが故に安易に生み出された異世界ものや、作者にキャラ愛が無い故に作られた記号的な萌えキャラが多い。(単にそれが売れるという理由もあるが)
そんな時代の中、こういった作品があることは非常に嬉しい。
萌えゲーでありながら、臭みを感じない凄い作品である。
シリーズ最終作になるであろう釣り乙2のアフターも楽しみにしてゆっくり待つつもりだ。
楽しい時間をありがとう!
あと攻略出来ないのなら魅力的なサブヒロインをこれ以上出すのはやめてください(泣)