羽化(NOeSIS2)までやると結構面白い
NOeSISシリーズ
キャラ 20/20
世界観(設定) 16/20
シナリオ 34/45
音楽 5/5
絵 8/10
総合83/100
概要
現在出ているのは二作で一応二作目で一つのまとまった話は終わっているが現在続編を制作中のこと。
一作目(嘘を吐いた記憶の物語)→主人公鹿倉時雨は屋上で飛び降り自殺をしようとしていた少女に鷹白千夜出会う。そして時雨が千夜の自殺を止めたことにより物語は動き出す。
二作目(羽化)→一作目の続きで物語の全てを解き明かすお話。
基本的にホラー要素や残酷な描写が多いがそこまできついものではない。
感想
この作品のレビューを書こうと思った理由は沙耶の唄をプレイし終わった後このゲームにも似ている点があったなぁと思ったからだ。
ちなみにこのゲームは自分が初めてプレイしたノベルゲーム(シュタゲより前にプレイしたと思う)なので思い出補正がかなり強いと思うがとりあえず今さらながら評価してみた。
と言っても自分は今でもこのゲームが好きで累計四、五回ぐらいプレイしているので結構正確に評価できていると思う。
まずシナリオについてだが、このゲームは先がほとんど予想できず、プレイしていて驚くことが何回もあった。
一作目の嘘を吐いた記憶の物語ではゴールがほとんど見えず、何かに突き動かされているようにストーリーが進んでいくのに対し、二作目の羽化で徐々に謎が解明し一つのゴールを見つけ出す所が凄く良かった。
一回全てをクリアして物語の全てを見た後にもう一度プレイしてみると違った見方でまたプレイできるので自分は何回もプレイしたのだと思う。
そしてこのゲームはシュタゲやG線上の魔王、車輪の国のように一本道ストーリーであり、真ヒロイン以外の個別ルートはちょっとした寄り道として分岐させているところも良い。
また、物語の中には哲学めいた会話や啓発的な内容が多く、プレイしていく内に色んな刺激を受けることが出来た。
このゲームの世界観についてだが一つだけ微妙に納得いかない点を除けば凄く面白い。
そしてキャラ。このゲームの登場ヒロインは全員ヤンデレである。
ヤンデレと言ってもひたすら直接愛を伝えるようなキャラではなく遠回しに伝えたり、主人公に対して恋愛以外の好きという感情を抱いたりなど一筋縄でいかないところが面白い。
とあるキャラに至ってはたった一人の主人公に対してそこまでするか!?ってレベルに重い。
そしてヒロイン達は一見すると全員テンプレ化された性格をしていると思いきや実は生々しい女の性格をしていたり、とにかく一言で表しにくいキャラばかりである。
次に、今まで評価したゲームではあまり言及しなかったがこのゲームは音楽(記憶の物語と羽化)、そして背景(羽化)が素晴らしい。
まず音楽についてだが記憶の物語では基本的にフリー素材の音楽を使っているがこれがまた物語の雰囲気を上手く作り出している。
そして何より羽化の音楽。
これはゲームの世界観にマッチしていて良かった。
それとこのゲームはボイス無しだけど
そこがまた良い味を出してる
こういったゲームに萌え萌えした声はあまり合わないと思う。
思い出補正が大きいだろうが好きなゲームだ。
そして2013年秋配信予定のNOeSIS3を早くプレイしたい。(2015年7/17現在)