発売して以来の再プレイ。凌辱的な展開で純愛を描く稀有な作品
グラ(18/20)
2003年頃発売だったと思いますが、反則的なクォリティを誇っています。
発売当時であれば文句なしで満点つけたでしょう。
枚数も非常に多く分量的な面でも満足できます。
音楽(14/20)
脱出する時の曲、最後のSEXシーンの曲が良かった。
キャラ(16/20)
狂人の縄綱、病的なまでの忠誠心を持つ稲垣、血を好む美香、鬱陶しい
が笑えてしまう智樹など登場人物は皆強烈な個性を持って描かれていま
す。
シナリオ(30/40)
縄綱の偏執的な狂気の鎖に繋がれた魂が屋敷の中で無限の輪廻を繰り返
し「永遠の時を刻む」物語。
主人公が前世の記憶を引き継ぎ始める頃から物語りはスタートします。
結末は一縷の望みはあるものの救われないエンドなのでバットエンド
を嫌う人は回避した方がいいかもしれません。
縄綱の望みは館の住人と心中し「永遠の時を刻む」ことの他に「回春すること」
があります。回春する為のシチュエーションを館に居る人間を使って作ろう
とします。
その過程で主人公は媚薬で酩酊させられ、拘束され、刃物で脅迫されたり
と徐々に縄綱側の行動もエスカレートしていき展開も緊迫していきます。
縄綱の望むシチュエーションは寝取り寝取られと破瓜の主に2通り。
凌辱というよりもむしろ拷問に近く、エロさより痛々しさ(肉体も精神も)
が付き纏う感じです。
なぜならば・・・
ヒロインは恋人の前で凌辱を受けていくのですが、最後まで堕ちない。
媚薬を打たれ快楽の波が押し寄せてきても「心までは奪われない」と叫ぶ。
頑なに恋人の方を見続ける。
ですから寝取られた感はそこまでしませんでした。
最終的に縄綱の望んだ無理心中の事実は覆せませんが、「永遠の時を刻む」
呪縛からは智樹や真樹達は開放されます。
杏奈と優馬だけが最後に「やり残したこと」がある為、再び縄綱の望む世界に
戻ってきます。
その遣り残したことが最初で最後のSEX。
曲と相まって雰囲気が抜群に良いと感じました。
杏奈と優馬が恋人であるにも関わらず性交渉が無かったことも、各ヒロインの個
別エンドが無いことも、中盤での陰惨なエロも、杏奈と優馬の強い精神的な繋が
りを証明する為の、このSEXの為の演出だったのかなぁと思ったりもします。
補正(2/5)
優馬と杏奈