これは間違いなく偏執の物語なのですが、だからこそすごくあたたかいです。
35:シナリオ 7/10 (×5)
15:グラフィック 5/5 (×3)
10:音楽 5/5 (×2)
05:キャラ 5/5 (×1)
20:その他 20/20 (×1)
85:得点
・シナリオ
それなりに短くまとまっていた点が好感触。
ルート分岐・エンディングの多さはノベルゲームらしさを感じます。
・グラフィック
言わずもがな、とても良いです。
CGの使い方も良くて、テキストが付くことで完成される一枚絵がたくさんあると思ってます。
数クリック分(アニメで言う1カット分)だけのCGも結構あって「力入ってるなー」と感心してました。
・音楽
グラフィックと合わせて、どこか退廃的な上野がよく描かれています。
全部読み終わったあとにタイトル画面のまま放置しやすいBGMも◎
・キャラ
上月和菜ってキャラがすごいです。彼女もまた過去に囚われたひとり。
この作品からあたたかさを感じられるのも彼女のおかげです。
よく愛は炎で表現されますが、その理由が少し分かった気がします。
・その他
様々な方法でテキストをより面白く読ませてくれるのでプレイ体験が最高に良いです。
ノベルゲーム作品として非常に良い作品。やっぱりノベルゲームって物語を描く媒体の中でも特にやれることが多い気がしますね。だから好き。