サスペンスと言う言葉から受けるイメージは良い意味で裏切られた
洋館でサスペンス。それも閉鎖された環境でと言うとやはりかまいたちのを思い出させますが、そんなのをイメージしながらプレイ。
物語が始まってまず印象的なのは作品全体の雰囲気と演出が本当に素晴らしい。
CG、演出、音声、音楽、全てがとても美しくそれだけで一見の価値があるくらいです。
また、システムも非常にレベルが高いなぁと感じました。
特徴的なタロットカードは物語の雰囲気を壊さず上手くヒントをもらえるという良いデザインがなされています。
シナリオは始めに謎が提起されて段々その全貌が明らかになっていきます。
パズルが一つずつハマっていくようなシナリオのプロットは良いなぁと感じました。
キャラも非常に魅力的です。当然こんな館に来るのですから、一人ひとり変わったトゲがあるのですが、
それが上手く魅力と結びついています。
ただ本当に魅力的なキャラは主人公で、ヒロイン(ヒーロー)は彼です。
ヒロイン達は心療内科の先生も裸足で逃げ出すような話術を持ち、運動してよし、
音楽をやらしてもよし、頭も良い彼を少しずつ攻略していき、最終的にエンドにつきます。
締めの部分はもう少し違った形でも良かったかな?と感じますが、概ね読後感は良好です。
ちょっとトゲが残りますが、拓真とか。
館、サスペンス、楽園、一つでもピンと来たらぜひやってみると良いです