ひと粒で二度美味しい…?
この作品は入る二つの学園によってガラリと雰囲気がかわります。
太陽の学園編はとても良かったです。
主人公の女装も上手く機能していましたし、学園全体の雰囲気もエロゲ女学園っぽい感じでとても素敵。
やっていて楽しかったですし、物語の締めも綺麗だったと思います。キャラも良いです。
ちょっと奇跡をバーゲンセールしすぎかなぁって感じも少ししますけれど。
一方、月の学園編はイマイチかなぁって印象を受けました。
こちらは太陽の学園編と打って変わって、いきなり力こそが正義!の世紀末的な雰囲気になります。
女装の必要も殆ど無いですし、女学園の意味もあんまないような。
話が大分違うものになってしまいますけれど、女の子しか居ないんですから、魔法をびゅんびゅん飛ばす代わりに、もっと外交的解決目指してもよかったんじゃないかなぁと思います。
そしてこの月の学園編は長いです。太陽の学園編を1とすると、2~3くらいあるような。
トゥルーは月の学園編からの接続となります。またこれも結構ボリュームあります。
このトゥルールートはこれまでの物語の世界観解説になります。
最近の流行りなんでしょうか。最後にキャラのセリフが説明ばっかになるのは。
存分に世界観を解説してくれます。それこそ1から10まで。
もうです、そんなに解説してくれなくて、大体分かります。
月の学園編とトゥルーがバトル多めになります。したがって、作品も先に太陽の学園編を終えるとずっと戦闘シーンを見てるような感じになります。
このバトルシーンもちょっとイマイチ。演出とかかなり良いですし、テキストも結構頑張ってます。けれど、対立構造を担う悪役の方々が普通の方々なので盛り上がりに欠けます。というかあなたたち良い人達ですよね?やっぱりこれだと不完全燃焼かなぁ。
CGは良いと思います。特に仰向けの状態のおっぱいの形が好きですね。
SD絵はヨダさん。作品によっては好きです。けれどこの原画さんと作品の雰囲気になんかあってないなぁって感じがしました。
エロシーンは標準的な数です。気になったのは足こきが多い。好きな人は好きなんでしょうけど…。
後、1回戦が終わった後、2回戦を仄めかすならちゃんと描写してもらいたいです。美味しい設定持ってるんだからあやめちゃんもうちょっと頑張って!
一番実用的だったのはモブの陵辱です。あれくらい全キャラ欲しかったです。
太陽の学園編だけなら80点。月の学園編だけなら70点。トゥルーもそれに準拠で70点。
全体で75点くらいの評価になります。それに加えて、CGが気に入ったので3点加点で78点の評価です。