おそらく作品自体はコンセプト、製作者の狙い通りのものになっている。あまり楽しめなかったのは自分がおっさんになったせい。ということを踏まえても細かい不満は残る
・短い
ゲーム単体の価格(税込み2000円以内)を考えると妥当かもしれませんがそれでも短すぎやしないか
と思うが、それがストーリー的な不満には繋がらない。
この話はあれ以上膨らませる余地がなかったんだと思うし、最初から短編のつもりで作られていただろうコンパクトですっきり感はある。
でも自分は、エンディングスタッフロールが流れてくる直前まで『これは第一部で、ミアを自力で救い出すまでの第二部があるんじゃないか』って期待してた。
・キャラは主人公以外あんまり立っておらず魅力的ではない
理由ははっきりしていて、上の不満点とカブりますが短いせいです。
同じライターの『ひぐらし』のようにじっくりと部活(この作品だとルーパーズの活動)で距離を縮めたりする話ではなく、
主人公タイラとのいわゆる『絆作り』は総編集のように一度のイベントであっという間に終わらせてしまいます。
でも、そもそも仲間たちを魅力的に描いても、活躍させる場のないストーリーなので意味がないと思ったのかもしれません
・絵の枚数、効果的とは思えない挿入場面
独特な絵柄に目を奪われがちですがギャルゲーのCGとして見た場合なかなかに厳しいと思う、
がこれは好みもあるのでさておき、枚数がめっちゃ少ない。
その上その挿入タイミングや絵柄もあまり胸にくる感じではなかった。ミアをドーンと真ん中に描いてはいおしまいっていう絵が多い印象。
・テキストのクオリティが低すぎる
竜騎士07に何言ってんだオメーって感じですが、
いや、この人が勢いと熱量でとにかく押し切るタイプで、細かい表現や詩のようなテキストで読ませる人ではないとはわかっているんですが、
それにしたって重複する表現が多すぎ、ダルい文章です。
こんなの一度竜騎士以外の人が目を通して、ダブッてる表現なんかをチェックするだけで解決しそうなのに。
総じてティーン向けの感動的なノベルゲームという印象です。
子供だましとは言わないけどさ。