寝取られたというよりは「横取りされた」という雰囲気。
寝取られという言葉も手アカが付きつつある…というか、
たとえ相手と恋人関係になくても、登場する女性が他の男と寝れば「寝取られ」
と形容するようなムードが漂っている気がするんだけども、
この作品もそうで。
ヒロインと主人公は恋人関係にはないので、
「大好きな子を寝取られた!」というより、
「ずっと一緒にいて、このまま…いや、少しは進展したいかなぁと思っている女の子が、
ウカウカしていたら後からやってきた男に横取りされてしまった!」
という具合。
そういう意味で寝取られとしての衝撃度やエロさは薄かったですが、
この作品はなんというか、実に自分好み(笑)な「陰湿で間接的なエロ行為」が多めで、
そこが楽しかった。
オカズとしてどうか…と言われると苦しいかもしれないが、
そこそこニヤニヤ、ヤキモキできる展開だと思う。
他の方も書いていたのですが、
主人公はヒロインののどかのことを妹のように可愛がる反面、
異性としても意識している。
(そして「のどかもそう思ってくれていたらいいな」的な思いもある)
逆にのどかの方には恋愛感情はなく、主人公のことは
「優しくて、お勉強教えてくれて、ごはんも食べさせてくれるお兄ちゃん」
としか思っていない。
エロ行為をしている後ろめたさ…というか、恥ずかしさはあれど、
美術教師と恋愛することについて、主人公に対しての後ろめたさというのは一切ない。
教師とのセックス後、キスマークがついた状態で主人公の家に行って勉強会したりします。平気な顔でw
主人公はそれに気が付き疑心暗鬼に陥るけれど、
のどかの方はそれが全然わからない。
「キスマーク見られて恥ずかしい」とは思っても、
「先生と恋愛してるって知ったらお兄ちゃん傷つくかな」とは考えない。
この擦れ違いのもどかしさは、
ほかの恋愛関係ありきで発展する寝取られ作品にはあんまりなくて新鮮だった。
他にも、キレた主人公が自宅でのどかを押し倒してハメようとしたら、
せめてゴムつけて!と懇願され、
「ゴムなんて持ってない!どうせ教師とは生でやってるんだろ!」と怒鳴りつけたら
「それなら大丈夫、私ゴム持ってるよ…」とポッケから出そうとしたり。
そこで主人公もぶち切れ、のどかも涙。
「持ってるのになんで使わないんだ!」
「先生は責任とってくれるもん!お兄ちゃんと違って大人の男なの!」
「責任持ってる大人の男なら生でやるわけないだろ!遊ばれてるんだよ!」
「違うもん!お兄ちゃんだいっきらい、勝手な考え押し付けないで!」
とかいうこちらからするとニヤニヤし放題の修羅場が(裸で×んこ出した状態で)行われたり、
別ルートでは主人公が恋心をアピールしたら、
哀れみの感情からフェラしてあげる…と言いだして、
舐めながら「先生のと違うね、先生のは舐めてるとドキドキするのに、お兄ちゃんのは疲れるだけ…」
と、悪びれなく言ったり。
そういうところどころのさりげない悪意というのが際立っていて、なかなか楽しめた。
システムは文字表示が遅いのが気になったけど、必要なものはそろっていた。軽いし。
絵ものどかは可愛い絵にむっちりした身体でよかった。
男キャラは細すぎる&肌色悪すぎるかなと思いましたがw
地味だけど、まあまあ楽しめた。