キャラの確立はされてるものの、ピュアガールの方が好きかな
*注意:ピュアガールのネタバレがあります
まず最初に、「ポエム」と「それを朗読すること」は別なんじゃないかと思った。ヒロインがセリフの中でポエムを音読するのは当然ありうるとしても、声の無い主人公がここぞとばかりに朗読するドヤさが気に入らない。
共通で立ち絵ヌードが散々出てきて照れ隠しにヤレヤレするのはまあわかるんだけど、嫌だ嫌だという割りにポロッと出し惜しみするようなきらるにイラッと来る。
かがり:あまあま。あますぎて眠たくなるほど甘ったるい。好きな人にはいいんだろうけど、ルナ様的なものを求めたのは私が悪かった。でもミステリアスなキャラとしていい味は出てる。
雛子:まさかの・・・。スタッフロールにエロ絵で台無し。話はコンパクトにおさまってたと思う。
このか:これが一番食いつきやすかった。都と被ってるけど、逆に個性は抑え目で話を展開させていて面白かった。一番クリエイターしてたんじゃないかな。大事な作品を即オークションってのはどうなんだろ?でもこれなら「乙女が紡ぐ恋のキャンバス」の方が好きかな。向こうはエロくないけど。
鼎:うーん、これがなぁ。メイさん、ピュアガールで同じシチュエーションをやってるんだよなー。ならピュアガールの方が好きだな。こっちのお姉さん声も悪くはないんだけど。同じとは言ったけど、ピュアの方がありえない設定。こっちは多少リアル。でもリアルさを入れたのが逆にありえるのかなぁって違和感。機微を表現できてたとは言いにくい。同音異義のギャグを説明するくだりが冗長。むしろコーンスープにクリエイター魂を見た。個人的に重要なのは貞操観念の無さ。純愛では希少。こういうキャラがいないと、振られた時の慰め役とかできないよね。その振られるシーン自体が今のエロゲじゃ無いんだよなぁ。ん?いや、慰め役には一番向いてないのか?まあいいや。見た目とか職業設定とかあんまり好きじゃないんだけど、一番気になるキャラとなった。
最初は劣化ピュアガールのように思えた(特に共通でモチベを折られた)が、一応科目別とすることで(実際授業してないしなぁ)ヒロインの立場を確立して、前より昇華出来てたと思う。でも勧めるならピュアガールを勧めるんだけど。
ハーレムルート:ピュアガールでも「これじゃない感」だったのであんまり期待はしてなかったけど、更にひどいことになってる。
ハーレムってーと「夢のような展開」とか「ありえない展開」で、実際おまけ扱いされてるわけだけど、そこに「きらるが本気を出した」って設定が加わったということは、「航が本気を出すことがありえない」って意味だよね。ポエムってやっぱり必要なかったんだなぁ、って思った。で、ハーレムはまた別の言い方をすると「ヒロインの個別の問題を解決してない」わけじゃん?そのハーレムに『鼎』がいて、それに対して寝物語を囁く航ってピエロじゃね?天狗になってヒロイン侍らして挙句がそれってのは笑えない。ギャグのノリで進行するには各ヒロインルートをあまりにもないがしろにしすぎた気がした。